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AIアプリの開発費用について解説!|費用を抑えるための5つのポイント

技術の進化に伴い、チャットボットや画像生成など、さまざまな分野でAIを活用したアプリの開発が急速に広がっています。企業は業務の自動化やユーザー体験の向上を目的にAIアプリの導入を進めており、個人ユーザー向けのAIアシスタントやクリエイティブツールも増加しています。
しかし、AIアプリの開発はデータの収集、機械学習モデルのトレーニングといった複雑な要素が関わるため、開発費用は機能や規模によって大きく変動します。また、AIの精度を高めるためには、適切なデータの準備やモデルの最適化が不可欠であり、コストや人材の確保も重要な課題となります。そのため、AIアプリを開発する際には、単に初期費用だけでなく、長期的な運用コストやメンテナンスの必要性を考慮した計画が求められます。
そこで、本記事ではAIアプリの開発をお考えの方に向けて、AIアプリの開発費用の相場、費用に影響する要素、コストを抑えるための方法まで詳しく解説します。
目次
AIアプリの開発費用の相場
AIアプリの開発費用は、アプリの規模やAIの活用度合いによって大きく左右されます。以下の表は、大まかな開発費用の目安です。
開発規模 | 費用の目安 | 例 |
小規模
(基本的なAI機能) |
100万〜500万円 | ・AIチャットボット
・画像認識APIを活用したアプリ |
中規模
(カスタムAIモデル) |
500万〜2000万円 | ・NLP(自然言語処理)を用いた対話型AI
・予測分析AI |
大規模
(高度なAIと大規模データ活用) |
2000万〜5000万円以上 | ・AIによる自動診断システム
・リアルタイムデータ分析AI ・独自のAIアルゴリズム開発 |
開発規模によって、必要な費用が大きく異なることがお分かりいただけると思います。実際に、簡単な機能のみのAIアプリであれば無料で利用可能なツールのみで作成できる場合もありますが、メルカリのAI出品機能のような独自のアルゴリズムを用いるアプリ開発には、1億円以上の費用がかかっているとも予想されています。
AIアプリの開発費用を左右する3つの要素
先ほどご説明したように、AIアプリの開発費用は開発規模によって100万〜5000万円以上までと大きく異なっています。それでは、開発規模とは具体的にどのような要素で決定されるのでしょうか?ここではAIアプリの開発費用を左右する3つの要素について詳しくお伝えしていきます。
① AIの種類と機能の複雑さ
・シンプルなAI(低コスト):Google Cloud AIやIBM Watsonなどの既存APIを利用
・カスタムAI(中〜高コスト):独自データを用いたAIチャットボットや異常検知AI
・高度なAI(高コスト):ディープラーニングを活用した医療AIや自動運転技術
用いるAIが高度になるほど必要な費用も高額になる傾向があります。
② データの準備と管理
・データ収集やアノテーションと呼ばれる学習データのラベリングが必要になると、コストが上昇
・データ管理・保管にはクラウドストレージやデータベースの費用がかかります。
③ 開発体制とリソース
・自社開発:技術蓄積が可能ですが、専門人材の確保が必要になります。
・開発会社に外注:品質は高いが、その分費用が高くなることが多いです。
・フリーランス:比較的低コストですが、適切な人材選択や管理が必要です。
AIアプリの運用に必要な開発以外の費用
さて、ここまではAIアプリの開発にかかる費用についてお伝えしてきました。しかし、本記事の冒頭でもお伝えしたように、AIアプリはまだまだ成長中の分野であり、運用には長期的なメンテナンスが必要不可欠です。ここではAIアプリの運用に必要な開発以外の費用について解説します。
◯運用・保守費用
AIアプリは、開発したら終わりではなく、継続的な運用とメンテナンスが必要です。以下のような費用が発生します。
・ サーバー・クラウド利用料 月額5万〜100万円
・ 継続的なAIモデルのトレーニング・更新 年額50万〜500万円
・ システム保守・バグ修正 月額50万〜500万円
◯データ管理・プライバシー対策費用 月額50万〜1000万円
AIアプリが扱うデータには、個人情報や機密情報が含まれることが多いため、適切なデータ管理とプライバシー対策が必要です。
・ データストレージ・バックアップ
・セキュリティ対策・コンプライアンス対応
◯マーケティング・プロモーション費用 月額50万〜500万円
AIアプリを成功させるには、開発だけでなく、マーケティングやユーザー獲得のコストも重要です。AIアプリがユーザー向けに提供される場合、カスタマーサポートも必要になります。
・ 広告・プロモーション
・ カスタマーサポート・ユーザー対応
◯法務・ライセンス関連費用 年額50万〜500万円
独自技術を開発する場合は特許出願料が、他社のAI技術を利用する場合はライセンス料がそれぞれ必要です。また、AIアプリは個人情報を扱うことが多いため、アプリの利用規約やデータの取り扱いに関する契約書の作成も必要です。
・AI関連の特許・ライセンス料
AIアプリの開発には、システム構築費用だけでなく、運用・保守、データ管理、マーケティング、法務対応など多くの費用がかかります。AIアプリの開発を計画する際は、開発費だけでなく、長期的な運用費やリスク対応費を含めた総予算を考慮することが成功の鍵となります。
開発費用を抑えるための5つのポイント
AIアプリ開発には通常のアプリ開発よりも多くの費用がかかります。少しでもコストを抑えたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。そこでここでは、AIアプリの開発費用を抑える為のポイントをご紹介します。
① 既存のAIサービスを活用
AIモデルをゼロから開発しようとすると、アルゴリズム設計・データ収集・モデル学習・チューニングといった作業が必要となり、開発費用が大幅に増加します。しかし、Google Cloud AI、OpenAI APIなどの既存のAIサービスを活用することで、最小限のカスタマイズでの実装が可能になり、ゼロから開発するよりも大幅なコストの削減が可能です。
② MVP(最小限の機能を持つ製品)を作る
AIアプリをいきなりフル機能で開発しようとすると、費用だけでなく、時間も大幅にかかってしまう可能性があります。そのため、MVPを作成して市場の反応を確認しながら徐々に開発を進めることで無駄なコストを防ぐことができます。
③ クラウドの活用
AIアプリの開発・運用には、大量のデータを処理するための強力な計算リソースが必要です。自社でサーバーを経由するオンプレミス環境で開発するよりも、インターネット経由で外部サービスを利用するクラウドを活用した方が初期費用を抑えつつ、必要な分だけリソースを使用することができます。
④ オープンソースの活用
AIアプリの開発には多くのライブラリやツールが必要ですが、それらを商用ライセンスで利用するのではなく、TensorFlowやPyTorchなどのオープンソースを活用することで、ライセンス費用の削減が可能です。
⑤ アウトソーシングの活用
AIアプリ開発の全工程を自社で行うと専門人材が必要になり、人件費が大幅に増加してしまいます。そのため、開発の一部をフリーランスや専門の開発会社に委託するというのも開発費を減らすための選択肢の一つです。
まとめ|アプリ開発はドコドアにお任せください!
今回はAIアプリの開発費用についてご紹介しました。AIアプリの開発費用は、機能の複雑さ、データの管理、開発体制、運用コスト、法規制対応などによって大きく変動しますが、ご紹介したような適切な計画と継続的な改善を行うことで、費用対効果の高いAIアプリを開発することができます!
また、AIアプリについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、AIアプリについてもっと詳しく知りたい!という方は合わせてご覧ください。↓↓↓
AIアプリ開発を徹底解説!|開発の流れと効率化のために押さえておきたいポイント
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