配色ツールとは、配色を作成したり、他の人が作成した配色を探したりすることができるツールです。登録不要のWebサイト上で手軽に利用できる無料のものから、画像制作ソフトに搭載された機能を利用するものまでさまざまなツールが登場しています。さらに、ここ数年ではAIが導入され、さらに直感的かつ効率的に色選びを行うことができる配色ツールが増加しています。

Color Magic

まず始めにご紹介するのは「Color Magic」というツールです。「Color Magic」はキーワードを入力するだけで、AIがその雰囲気やイメージに沿った5色の配色を提案してくれるWebサイトとなっています。サイトトップに表示されるカラーパレットを見ているだけでもキーワードに対する配色のセンスが磨かれそうですね。

日本語にも対応しており、提案された配色がイメージに合わなかった場合は、クリック一つで他の配色パターンを提案してもらうこともできます。

AI Color

続いて紹介するツールは「AI Color」です。こちらも入力したキーワードに沿ってAI配色を提案してくれるWebサイトとなっています。このサイトの強みはなんと言っても、生成された配色をモバイルアプリ、ダッシュボード、ポートフォリオ、ランディングページといったさまざまな実際のサンプルに当てはめて確認することができる点です。

サイト自体は英語が用いられていますが、直感的に操作可能なデザインでキーワード入力には日本語も対応しているため、利用しやすいサイトの１つです。

Khroma

「Khroma」は選んだ色50色に基づいてAIが好みの配色を予想し、提案してくれるWebサイトです。選んだ50色からだけではなく新たな色も用いて提案してくれるので、新たな発見があること間違いなしです。

デザインする本人が利用するだけでなく、サイトのターゲットや依頼者に色を選んでもらうことで、より好みをとらえた配色を提案してもらうといった使い方も可能かもしれません。

「AI配色提案アプリ」はその名の通り、AIが優れた配色を提案してくれるモバイルアプリです。AIがトレンドやデザイン原則を考慮した５色の配色を提案してくれる他、指定した色に合わせた配色を提案してもらうこともできます。

モバイルアプリのため、面倒な会員登録をしなくても配色の保存ができるのも嬉しいポイント。洗練されたデザインで、並び替えや再生成も直感的に操作することが可能です。

最後にご紹介するのは、画像作成ソフトAdobe Illustrator の生成再配色機能です。生成再配色機能は、AIによってAdobe Illustrator内で色の再配色をすることができる機能です。指定したキーワードに基づき、複数の配色パターンを提案してくれます。

現段階ではベクター画像のみで利用可能な機能ですが、実際の画像を用いて配色を確認できたり、画像内の特定の色だけを微調整することができる点など自由度が高いのが特徴です。

今回はWebサイト制作に使えるAI配色ツール5選を紹介しました。

それぞれのツールの長所や生かすことができる場面が異なっているため、それらを把握し適切に用いることで、Webサイト制作を効率化することができます。

また、AIの技術はまだまだ発達途上のため、その発達が今後Webサイト制作にどのように寄与してくるのかにも注目です。