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【後編】AI時代のSEO(LLMO)対策とは?構造化データの概念と実装の基本

前編では、LLMO(Large Language Model Optimization)の概念と、
構造化データ(JSON-LD)の基本的な構造を解説しました。
後編では、より実践的な観点から、
「AIが理解しやすい構造化データ」の設計と実装方法を紹介します。
実際のコード例を交えながら、AI検索(SGE)で信頼される情報源になるための仕組みを整理します。
目次
構造化データがAI理解を助ける理由
AIは文章を読めますが、「意味を確実に理解する」ためには明示的な構造が必要です。
構造化データは、コンテンツを「誰が」「何を」「いつ」「どのように」提供しているかという要素に分解し、
AIや検索エンジンが誤解なく情報を解析できるようにします。
たとえば、以下の2つの表現を比較してみましょう。
| 表現 | 検索エンジンの理解 |
|---|---|
| 「この商品は5,000円です」 | 単なる文章情報。価格・通貨が曖昧。 |
"price": "5000", "priceCurrency": "JPY" |
明確な意味情報として解釈され、AIが数値として認識可能。 |
AIが「文章」ではなく「データ」として情報を処理できる。
これが、構造化データの最大の価値です。
代表的な構造化データと実装例
ここでは、Googleとschema.orgで推奨されている5つの代表的スキーマを紹介します。
Article(記事ページ)
記事ページやブログ投稿に必須の構造化データです。
AIが「著者」「公開日」「企業名」を認識しやすくなり、SGE回答やニュース表示に採用される可能性が高まります。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "AI時代のSEO(LLMO)対策とは?構造化データの概念と実装の基本",
"image": "○○○.jpg",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "○○○"
},
"publisher": {
"@type": "Organization",
"name": "○○○",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "○○○.png"
}
},
"datePublished": "yyyy-mm-dd",
"dateModified": "yyyy-mm-dd",
"description": "AIに理解されるサイト設計のための構造化データ実装ガイド。"
}
</script>
Product(商品ページ)
ECサイトやサービス紹介ページではProductスキーマが効果的です。
価格や評価、在庫情報を構造的に伝えられます。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Product",
"name": "Product Name",
"image": "○○○.jpg",
"description": "description",
"brand": "○○○",
"offers": {
"@type": "Offer",
"priceCurrency": "JPY",
"price": "○○○",
"availability": "URL"
},
"aggregateRating": {
"@type": "AggregateRating",
"ratingValue": "4.8",
"reviewCount": "56"
}
}
</script>
FAQ(よくある質問)
FAQスキーマはSGEやリッチリザルトで特に引用されやすい構造です。
WordPress+ACFの繰り返しフィールドで動的生成も可能です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "構造化データとは何ですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "検索エンジンがコンテンツを理解しやすくするためのデータ形式です。"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "LLMOとは何の略ですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)の略で、AIが理解しやすい情報構造を設計するSEO手法です。"
}
}
]
}
</script>
BreadcrumbList(パンくずリスト)
AIにページ構造や階層を理解させる重要なスキーマです。
サイトナビゲーションの「位置づけ」を明確化します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BreadcrumbList",
"itemListElement": [
{
"@type": "ListItem",
"position": 1,
"name": "ホーム",
"item": "https://example.com/"
},
{
"@type": "ListItem",
"position": 2,
"name": "SEOコラム",
"item": "https://example.com/○○○/"
},
{
"@type": "ListItem",
"position": 3,
"name": "AI時代のSEO(LLMO)対策【後編】",
"item": "https://example.com/○○○/☓☓☓/"
}
]
}
</script>
Organization(企業情報ページ)
サイト全体の「信頼性」をAIに伝えるスキーマ。sameAsプロパティでSNSや外部ページを関連づけることもできます。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "Docodoor Inc.",
"url": "https://move-up.co.jp/",
"logo": "https://move-up.co.jp/img/logo.png",
"contactPoint": [{
"@type": "ContactPoint",
"telephone": "+81-25-123-4567",
"contactType": "Customer Service",
"areaServed": "JP",
"availableLanguage": ["Japanese", "English"]
}],
"sameAs": [
"https://x.com/〇〇〇",
"https://instagram/〇〇〇"
]
}
</script>
構造化データの検証・改善方法
構造化データは「実装したら終わり」ではありません。
Google公式の検証ツールやGoogle Chromeの拡張機能等を活用し、エラーを常にチェックしましょう。
LLMが理解しやすい構造設計のポイント
-
空の値を出力しない
→ JSON-LD内でnullや""があるとAIの解析が不安定に。 -
同義語・略語を補足
→"alternateName"や"description"に説明を加える。 -
関係性を明確化
→"mainEntityOfPage","about","sameAs"を活用。 -
メタデータと内容の整合性を保つ
→titleタグ・OGP・JSON-LDの情報を一致させる。
最新ガイドラインとの整合性と注意点
構造化データには、必須(required)と推奨(recommended)のプロパティがあります。
導入時は、該当スキーマの必須項目を満たしているか、および推奨項目で補強できているかを、公式ガイドラインと検証ツールで必ず確認してください。
チェックリスト
-
必須プロパティ:すべて埋めているか(欠落・空文字なし)
-
推奨プロパティ:理解補助になる項目を可能な限り追加
-
表示内容との整合:ページ上の情報(タイトル/著者/価格/在庫 等)と一致
-
技術検証:リッチリザルトテスト/Schema.org等でエラー・警告を確認
代表スキーマの例
-
Article
-
必須:該当なし
-
推奨:
headline,datePublished,author,dateModified,publisher,image
-
-
Product
-
必須:
name -
推奨:
aggregateRating,review,brand, url
-
-
FAQPage
-
必須:
mainEntity(QuestionとacceptedAnswerのペア) -
推奨:該当なし
-
-
BreadcrumbList
-
必須:
itemListElement[].position/name/item - 推奨:該当なし
-
-
Organization
-
必須:該当なし
-
推奨:address, url,
logo,sameAs,contactPoint
-
ポイント:必須を満たす → 推奨で質を高める → 検証ツールで確認の順で運用すると、エラーを防ぎつつAI理解(LLMO)を最大化できます。
まとめ:AIに信頼されるサイト設計とは
構造化データは「AIに理解されるための文法」です。
正しく設計すれば、あなたのサイトは単なる情報集ではなく、信頼された知識ソースとして扱われます。
AI時代のSEO=「検索に載る」ではなく「AIに採用される」。
Article、Product、FAQ、BreadcrumbList、Organizationの5つを正しく実装することが、
LLMOの基礎であり、AI検索で選ばれるサイトの共通点です。
ドコドア エンジニア部
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