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GoogleアナリティクスとBigQueryの決定的な違い。なぜ同じ作業で時間が違うの?

GA4とBigQueryの違い
なぜ同じ作業で時間が違うの?GoogleアナリティクスとBigQueryの決定的な違い

はじめに:変化するユーザーと企業に求められる対応

Google Analyticsによって、多くの企業が自分のページに来るユーザーの傾向を知ることができています。弊社でも、様々なお客様の課題をアナリティクスを使って解決することを目指しています。

しかしながら、この課題を解決するときにネックになってくる要素としてユーザーの立場と分析時間があります。昨今のChatGPTやGeminiなどのAIが検索に対しても高いパフォーマンスを出してきているため、ユーザーはより欲しい情報を得るための時間が長いとイライラする可能性があります。

ちなみにマイクロソフト社のカナダの研究チームが2015年に発表した資料によると人間の集中力は8秒(金魚の9秒よりも短い)らしいです。しかしながらこれはAIが普及する前の状態です。
参考:「人間の集中力は8秒しかもたない?言いたいことは「3秒」で伝える意識を持つ3つの理由を現役コンサルタントが解説|FNNプライムオンライン」

また、たくさんの商材があったり、日々のマーケティング以外の業務で追われているのであれば、限られた時間の中でユーザーの分析を迫られるという時間の問題もあります。

このような視点を踏まえると以下のような問題が起きます:

我慢できないユーザーに対応するため、企業側もその要望に応え、個別的なウェブでの対応を迫られる。

たとえば、このようなケースがあります。

「昨日サイトに訪問してある商品を買ったユーザーが、購入前にどのようなページを見ていたかをリストアップして、最も頻出しているページがあれば、それが売上に貢献しているページ、または、ユーザーに重要な情報を掲載しているページであると判断してページ改修をしたり、フローティングバナーとして、遷移先に指定したいので、それを突き止めたい」

ECサイトを運営していたり、マーケティングを担当していると、このような迅速で詳細な分析が必要になることがあります。特に、コンバージョンに至るまでのカスタマージャーニーを理解し、効果的なページ設計や導線改善を行う際には、購入者の詳細な行動パスの分析が不可欠です。

しかし、この作業をGoogleアナリティクス4(GA4)で行うのと、BigQueryで行うのとでは、かかる時間が天と地ほど違います。なぜでしょうか?

用語の定義

Google Analytics 4標準レポート

GA4の基本機能で、事前に集計されたデータを即座に表示。ページビュー数、ユーザー数、コンバージョン率などの一般的な指標をリアルタイムで確認できる。

Google Analytics 4探索レポート

GA4の高度な分析機能で、カスタム分析やセグメント作成が可能。個別ユーザーの詳細行動を追跡できるが、手動操作が必要で大量データ処理には時間がかかる。

BigQuery

Googleのクラウドデータウェアハウスサービス。GA4の生イベントデータをユーザーIDごとに管理し、SQLで高速分析が可能。数TB規模でも数秒で処理できる。

実際の作業で比較してみる

シナリオ:昨日の購入者100人の購入前行動を分析

あなたのECサイトで昨日商品を購入したユーザーが100人いたとします。それぞれの購入者が購入前にどのページを閲覧し、どのような順序でページを回遊し、最終的に購入に至ったのか、その行動パターンから売上に貢献しているページの特徴を把握したいとしましょう。

このようなインサイトを得ることは、欲しい商品が見つからなかったり、欲しい情報を得られずにイライラして、カゴ落ちしてしまうユーザーへのインサイトを得るには非常に重要です。しかしながら、このインサイトを得るには、 GA4での探索レポートでは限界があります。

GA4での作業:探索レポートの限界

以下は一つの例として、GA4の探索レポートを使った場合:

 

1. 探索レポートを開く
2. フィルタを設定して、ある商品に関してトランザクションを起こしたユーザー100人をリストアップ
3. 出てきたユーザーを一つずつクリック
4. 各ユーザーのユーザーエクスプローラーをチェック
5. 購入前の行動パスを手動で確認し、スプレッドシートなどに記録
ここで問題が発生します:
– ユーザーを一つずつクリックして確認する必要がある
– 100人分を確認するには100回の手動操作が必要
– 各ユーザーの行動データを手動でコピー・集計する必要がある

– 複数のユーザーの共通パターンを見つけるには、スプレッドシートで自分でカウントをする関数の作成などをする必要がある

結果:100人分の購入前行動データを完全に取得するのに数時間~半日かかることも。

BigQueryでの作業:SQLで一発取得

同じ作業をBigQueryで行う場合:
BigQueryの100人分の購入前行動データ解析画像

結果:数秒~数十秒で全100人分の購入前行動データを取得完了

さらに、このデータの保存を工夫すれば、レポーティング機能を自動で使えて、ビジュアル化するのも自動でできます。一度設定すれば、毎日同じ分析が自動実行され、美しいダッシュボードで結果を確認できるようになります。

なぜこんなに違うのか?根本的な仕組みの違い

GA4:レポート中心の設計(詳細分析や緊急対応には不向き)

GA4は事前に集計されたデータを分かりやすく表示することに最適化されています:
– 標準的なレポートはすぐに見られる(→ 事前集計データの活用)
– しかし、生データへの直接アクセスは制限的(→ 手作業でのデータ収集。これは今回でいう探索レポートでの作業になります。)

– UIを通じた操作が前提(→ 大量データ分析は手作業)

現実の企業が直面する問題:
– 「今すぐ購入者の行動を分析したい」→ 半日待ち
– 「売上貢献ページを特定したい」→ 手作業で時間がかかる

– 「データドリブンな意思決定ができない」→ 実際は感覚頼み

BigQuery:生データへの直接アクセス(詳細分析や緊急対応に最適)

BigQueryは生のイベントデータをユーザーIDごとに個別のレコードとして管理

すべてのイベントがユーザーIDごとに個別のレコードとして保存
– SQLで自由にクエリが書けるので、生データを使ったほしいデータを作れる。
– 数TB規模のデータも高速処理

統計処理をして目的に貢献しているページの判定が可能

 

現実のビジネスメリット:
– 「売上貢献ページの特定」→ 即座に判明
– 「購入者の行動分析」→ 数分で完了
– 「データドリブン」→ 本当の意味で実現

ECサイトでの実践的な活用例

1. カート放棄ユーザーの特定とリマーケティング

BigQueryなら簡単に実現:
BigQueryのカート放棄ユーザーの特定画像

2. 購入者が共通して閲覧しているページの特定

購入に至ったユーザーが購入前に共通して見ているページを特定し、売上貢献度を分析(一部抜粋):

BigQueryの購入者が共通して閲覧しているページ解析画像

BigQueryを使うべきケース、GA4で十分なケース

BigQueryが必須なケース

個別ユーザーの詳細な行動分析が必要
大量のデータを一括処理したい
– 外部データと結合して分析したい
カスタムセグメント(分析したいカテゴリ)を大量に作成する
機械学習モデル(コンバージョンしやすいユーザーの特定するシステムのようなもの)の学習データを作成する

GA4で十分なケース

標準的なレポートで事足りる
リアルタイムモニタリングが主目的
少数のセグメント分析で良い

まとめ:ユーザー単位のマーケティングで勝ち残るための選択

GoogleアナリティクスとBigQueryは、同じGA4のデータを扱いながら、対応のスピードや分析の質において決定的な違いがあります。

GA4は「標準的なレポートを見る」ためのツール
BigQueryは「ユーザー単位の情報を柔軟に分析する」ためのツール

BigQueryを導入しないリスク

– 購入者の行動分析に半日かかるので改善が遅れる
– 競合他社は数秒で分析しているかもしれない
– データドリブンと言いながら、実際は感覚頼みの意思決定
– 「迅速な分析」を求めるビジネス環境に対応できない

BigQueryを導入するメリット

ユーザー単位分析が数分で完了
コンバージョン貢献ページの即座特定
真のデータドリブン経営を実現
ユーザー一人ひとりの行動を理解した最適化

ユーザー一人ひとりの行動を理解し、最適なタイミングで最適な商品や情報を提案する。そんな理想的なサイト運営を実現するために、BigQueryという強力な武器を手に入れてみてはいかがでしょうか。

特にECサイトや中~大規模サイトやそのほかのサイト含み、個別ターゲティングやリマーケティングを本格的に行うなら、BigQueryの導入は避けて通れません。最初はコストがかかりますが、一度使いこなせるようになれば、分析の可能性は無限に広がります。

もし、GoogleアナリティクスやBigQueryを活用したデータ分析にお悩みの場合、ぜひ弊社にご相談ください。弊社では、企業様のニーズに合わせたカスタマイズ分析や、ツールの導入サポートを行っております。

▼ホームページ
https://docodoor.co.jp/lp_marketing/

▼お問い合わせ・ご相談はこちら
https://docodoor.co.jp/lp_marketing/#contact

ドコドア マーケティング部

ドコドア マーケティング部

ウェブ広告やSEO対策、LLMOをはじめ、GA4やBigQueryを活用したデータ分析に至るまで、豊富な経験を持つマーケティング部のメンバーが、ドコドアの実績とノウハウを基に、マーケティングに関する貴重な情報をお届けします!
有資格:Google広告認定資格、Googleアナリティクス個人認定資格など

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