- アプリ開発
アプリ開発費用を解説!外注委託時の費用相場やコスト削減のコツも紹介

「アプリを開発したいけど、どれくらい費用がかかるのかわからない」
近年、多くの企業や個人が自社サービスや独自のアイデアを形にするために「自社アプリ開発」を検討するケースが増えています。しかし、アプリの開発プロセスは複雑であり、開発するプラットフォーム(iOS・Androidなど)や機能要件によって費用は大きく変動します。さらに、アプリをリリースした後も運用や保守にコストがかかることから、アプリ開発費用の相場を把握していないまま開発を進めると、想定外の支出が生じてしまうリスクが高まります。
そのためアプリ開発を外注や委託を行う際には、開発会社やフリーランスを選ぶ前に、費用の根拠となる要件定義や見積もり方法をしっかりと理解しておくことが不可欠です。本記事では、実際にアプリ開発を行うプロが、アプリ開発費用の相場観や、外注・委託のメリットと注意点、費用を抑える実践的なポイントなど、幅広く解説します。最後まで読んでいただくことで、アプリ開発の費用計画を立案する際のリスクを大きく減らすことができるでしょう。
とにかくざっくり費用を知りたいという方向けに、6つのステップでアプリ開発費用の概算費用が算出できるシミュレーターも用意してますので、是非参考にしてください!
▼アプリ開発費見積もりかんたんシミュレーター
目次
アプリ開発費用の相場|ジャンル別とアプリ種類別
ジャンル別アプリ開発費の相場
アプリ開発費の内訳を詳しく紹介する前に、各ジャンルごとの開発規模別の費用をざっくりご紹介します。
※ネイティブアプリを1から開発する(=受託開発)場合の費用相場となります。
アプリの種類 | 小規模 | 中規模 | 大規模 |
ECアプリ | 200〜500万円 | 500〜1000万円 | 1000〜数千万円 |
マッチングアプリ | 300〜600万円 | 600〜1000万円 | 1000〜数千万円 |
SNSアプリ | 300〜500万円 | 600〜1200万円 | 1200〜数千万円 |
企業公式アプリ | 50〜200万円 | 200〜600万円 | 600〜数千万円 |
教育・学習系アプリ | 100〜300万円 | 300〜800万円 | 800〜数千万円 |
ヘルスケア医療系アプリ | 100〜300万円 | 300〜800万円 | 800〜数千万円 |
ゲームアプリ | 100〜400万円 | 400〜1000万円 | 1000〜数千万円 |
業務管理 | 100〜300万円 | 300〜800万円 | 800〜数千万円 |
上記の価格はあくまで目安ですが、同じジャンルのアプリであっても、搭載する機能の数やその作り込み具合によって、費用に大きな差があります。また、普段使用しているようなアプリは大半が大規模アプリになり、一般にイメージされるようなアプリは大規模案件となることがほとんどです。小規模アプリは、かなり機能を制限した社内限定アプリなどになります。中規模案件は機能を制限しながらストア公開を目指すような規模感となります。各ジャンルの規模ごとの内容については後述で記載していますので、ご確認ください。
アプリの種類ごとの費用相場
アプリと一言に言っても実は大きく分けて、ネイティブアプリ、ハイブリットアプリ、Webアプリの3種類があります。機能も異なりますが費用もかなり変わってきます。3つのアプリの違いは下記です。
- ネイティブアプリ iOSやAndroidなど特定のプラットフォーム専用の開発言語(Swift、Kotlinなど)を用いて開発するアプリのことです。
- ハイブリッドアプリ Webの技術(HTML、CSS、JavaScriptなど)を活用しながら、ネイティブの機能も一部利用できるアプリです。フレームワークとしてはReact NativeやFlutterが有名です。
- Webアプリ ブラウザ上で動作するアプリケーションです。ユーザーはアプリをインストールする必要がなく、URLを介して即座に利用できます。
各種アプリでECアプリを作った場合の費用相場は下記のようになります。
ECアプリ | 小規模 | 中規模 | 大規模 |
ネイティブアプリ | 200〜500万円 | 500〜1000万円 | 1000〜数千万円 |
ハイブリッドアプリ | 150〜400万円 | 400〜800万円 | 800〜数千万円 |
Webアプリ | 100〜300万円 | 300〜700万円 | 700〜数千万 |
実際の費用はどの種類でも機能要件・開発会社のレート・デザインやサーバー構成などによって大きく変動しますが、傾向としては下記のようになります。
- ネイティブアプリ
- OS固有の機能をフル活用でき、パフォーマンスやUI/UXに優位性
- iOSとAndroidで実装が分かれ、工数・費用が大きくなりやすい
- ハイブリッドアプリ
- 単一コードベースでiOS・Androidに同時対応しやすく、ネイティブより費用を抑えやすい
- プラグイン頼みになる部分もあり、端末固有機能の利用に制約がある場合も
- Webアプリ
- 開発コストを抑えやすく、ストア申請不要
- 端末機能の利用は限定的になりがちだが、PWA化である程度拡張可能
いかがでしょうか。ざっくりアプリ開発の費用感を抑えられたでしょうか。アプリ開発ではこのほかにもクラウド開発やノーコード・ローコードのプラットフォームを使って作る方法もあります費用の構造が大きく異なります。
クラウド型開発とパッケージ導入
アプリ開発を効率的に進める手段として、クラウドサービスやパッケージ化された開発プラットフォームを活用する方法があります。例えば、BaaS(Backend as a Service)の利用や、すでに出来上がっているテンプレートを活用することで、サーバーサイドの構築やユーザー管理機能をゼロから開発せずに済むケースもあります。
- クラウド型開発のメリット
- インフラの構築・管理コストを削減できる
- セキュリティ面で最新の対策を取りやすい
- スケーラビリティが高く、ユーザー数の増加に柔軟に対応できる
- パッケージ導入のメリット
- 基本機能があらかじめ備わっているため、工数を削減しやすい
- 仕様がしっかりと定義されているため要件定義がしやすい
- サポートが充実しているケースが多く、トラブルシューティングに強い
初期費用を抑えやすい反面、月額の利用料や機能追加のオプション費用などが継続的に発生します。既存パッケージに合わせて要件を妥協しなければならない場合もあるため、オリジナリティを重視したい場合には開発費用が膨らむことを念頭に置きましょう。
次のセクションから、アプリ開発では一体何に費用が掛かっているのか詳しく説明していきます。
アプリ開発の基本フローと費用のかかるポイント
アプリ開発には、主に要件定義・設計、デザインとUI/UX、開発・テスト・リリースの3つの大きな工程があります。ここで費用のかかるポイントをあらかじめ把握しておけば、アプリ開発費用の見積もりを行う際に役立つでしょう。
要件定義と企画設計
まずはアプリを作る目的やゴールを明確にし、要件定義を行います。ここでの作業は主に以下の内容です。
- 目的の明確化:ユーザーにどのような価値を提供したいのか
- ターゲットユーザー設定:年齢層や利用シーンなど
- 機能要件の洗い出し:チャット機能やSNS連携、決済機能などの有無
- 画面遷移図やワイヤーフレームの作成:アプリの骨格を視覚的にまとめる
この段階を曖昧にしてしまうと、後々の変更が大きくなり、アプリ開発費用の相場よりも高い金額がかかる原因となります。
デザインとUI/UX
ユーザーが最初に目にするデザインや操作感を決める工程です。特にUI/UX(ユーザーインターフェイスとユーザーエクスペリエンス)は、アプリの評価を大きく左右します。
- ブランドイメージの統一:企業ロゴやカラーリングとの整合性
- 操作性(ユーザビリティ):ユーザーが直感的に使えるかどうか
- アニメーションや特殊演出:凝りすぎると制作コストが上がる
デザインのクオリティにこだわりすぎると、開発期間やコストが膨らむ傾向があります。見積もりをとる段階で、どこまで求めるかを明確にすることが肝心です。
開発・テスト・リリース
実際にアプリを動かす実装フェーズと、完成後のテスト、そしてアプリストアへのリリース作業が行われます。
- 実装フェーズ:プログラミングやバックエンドの構築、サーバー設定など
- テスト:単体テスト、結合テスト、総合テスト、UIテストなど
- リリース:App StoreやGoogle Play Storeなど、プラットフォームごとの審査対応
この工程では、バグ修正などの手戻りが起きると工数が増加し、開発費用が想定以上に上昇することがあります。また、ストアの審査はスムーズに通らないケースもあるので、リリースまでの期間を余裕をもって設定しておきましょう。
アプリ開発費用相場を左右する要因
アプリ開発費用相場は、あくまで目安であり、実際の開発規模や工程によって上下します。ここでは、費用を左右する主な要因を整理します。
対応プラットフォームと技術選択
アプリをiOSとAndroidの両方で開発するのか、あるいはどちらか一方のみにするのかによって、工数は大きく変わります。また、前述の通り開発手法の違いも費用に影響します。
- ネイティブアプリ:プラットフォーム専用の言語(Swift、Kotlinなど)を使う
- ハイブリッドアプリ:Flutter、React Nativeなどで一度に両OS対応を狙う
- Webアプリ(PWA含む):ブラウザ上で動作し、インストール不要
ネイティブアプリは高品質な操作感を実現できますが、開発コストが高くなりがちです。一方、ハイブリッドやWebアプリは比較的コストを抑えられる反面、端末固有の機能をフルに活用しづらい場合があります。
機能の複雑度と連携範囲
アプリに求める機能が多いほど、また外部サービスとの連携が複雑になるほど、工数は増えていきます。たとえば、以下のような機能は費用を押し上げやすい要素です。
- 決済機能(クレジットカードや電子マネーなど)
- 地図サービスやGPS連動
- SNSログインやSNS連携(Twitter API、Facebook APIなど)
- AIや機械学習の導入
特に決済機能や個人情報の取り扱いがあるアプリではセキュリティ対策が必須となり、コストに大きく影響します。
開発会社の規模と経験値
アプリ開発の外注や委託を検討する場合は、開発会社の規模や実績によって見積もり金額が変わってきます。
- 大手開発会社:豊富な実績や体制が整っている分、費用は高め
- 中小企業やベンチャー:最新技術に強い会社も多いが、リソース不足に注意
- フリーランス:個人のスキルに依存する、コミュニケーションコストに留意
安い見積もりが常にベストとは限らず、プロジェクトの規模や求める品質に見合ったパートナーを選ぶことが、結果としてアプリ開発の費用を最適化する近道です。
アプリ開発外注と委託の違いを理解しよう
アプリ開発の「外注」と「委託」は混同されやすいですが、厳密には異なる概念です。両者を理解し、自社プロジェクトに合った形態を選ぶことで、余計なコストを抑えられます。
外注のメリット・デメリット
外注とは、自社の一部業務(デザイン制作やテストなど)を外部の専門家・企業に任せるケースです。
- メリット
- 必要な部分だけ専門スキルを借りられるため、コストを抑えやすい
- タスクが限定的なので、責任範囲が明確
- デメリット
- 部分的にしか任せない場合、プロジェクト管理を自社で行う必要がある
- 外注先同士の連携やコミュニケーションが増えると手間がかかる
外注が向いているのは、自社にエンジニアやディレクターがいて、足りないスキルや工数のみを補完したい場合です。
委託のメリット・デメリット
委託は、要件定義からリリース、運用までのプロジェクト全体を外部に任せる形態を指すことが一般的です。
- メリット
- 社内リソースが少なくてもプロジェクトを進められる
- 進行管理や品質管理も含めて一括で依頼できる
- デメリット
- 開発全体を任せるため費用が高額になりがち
- 要件定義や仕様のすれ違いがあった場合、修正コストが大きい
社内に開発リソースや専門知識が乏しい場合や、大規模案件で全体管理が難しい場合には、委託が適しています。
どちらを選ぶべきか
結論としては、社内に開発経験やPM(プロジェクトマネージャー)の経験者がいるかどうかで判断するとよいでしょう。
- 外注向き:自社でディレクションができる、あるいはエンジニアが存在している
- 委託向き:開発体制がほぼゼロ、または大規模開発で外部の知見をフルに活用したい
また、プロジェクトの予算やスケジュールに合わせて柔軟に決めることも重要です。
アプリ開発費用|そもそも何に費用がかかるのか?
アプリ開発の費用の基本式は「人件費+諸経費」です。
人件費 = 人月 × 人月単価 × 開発期間
アプリ開発費用の大部分を占めるのが人件費です。人件費の計算式は、一般的に以下のように表されます。
人件費 = 人月 × 人月単価 × 開発期間
- 人月(にんげつ)
1人のエンジニアが1ヶ月間フルタイムで作業する量を“1人月”と定義します。 - 人月単価
1人月あたりにかかるコスト(エンジニアのスキルレベル・役職・地域相場などで変動)。 - 開発期間
アプリの企画・設計からテスト・リリースまでの総作業期間。
人件費の詳細
アプリ開発はよく、「要件定義」「設計」「開発」「テスト」「リリース」に分けられますが、この5つのフェーズに加わる人が多いほど、人件費はかかります。
以下は、アプリ開発に携わる専門家の人件費です。
- プロジェクトマネージャー:月額単価80万円前後
- 初級SE:月額単価60万~100万円
- 中級SE:月額単価80万~120万円
- 上級SE:月額単価120万~160万円
開発の難易度に応じてSEの金額が大きく変動するのが特徴です。アプリ開発には上記の専門家だけではなく、UI設計、コンテンツ設計を担当するデザイナー、テスターといったその他の専門家も関わってきます。アプリ開発は多くの専門家を数か月単位で必要とすることを考慮しましょう。
開発期間の詳細
開発期間は、アプリの対応するOSに応じます。アプリのOSとしては、iOSとAndroidが代表的ですが、もし、iOSとAndroidの両方に対応するアプリを開発する場合、2倍の工数が必要となります。iOSとAndroidはどちらも大きなシェアを獲得しているため、より多くの方に利用してもらうためには両方のOSに対応したアプリを開発する必要があります。
また、アプリの開発期間は、実装したい機能のレベルにも大きく影響を受けます。複雑で多数の機能を搭載するアプリほど、開発期間が長くなることは避けられません。短い期間でおよそ3ヶ月。長期間の開発となると10ヶ月以上かかることもあります。
例えば、アプリにチャット機能を搭載しようとした場合、スタンプやプッシュ通知などの機能を追加すると、ただのチャット機能よりも値段が高くなります。まずは予算感をイメージし、求める機能の優先順位を決めておくことが重要です。
諸経費とは何か
もう一つの要素である諸経費とは、開発に直接関わるエンジニアやデザイナーの人件費以外の費用を指します。具体的には、ソフトウェアや開発ツールのライセンス料、サーバーの利用料、検証用デバイスの購入費、プロジェクト管理のための雑費(交通費や通信費など)を含みます。開発規模が大きくなるほど、当然ながら諸経費も増加する傾向があります。
維持費用について|アプリ開発後の費用とは?
アプリは、開発費用だけではなく公開した後の保守・運用でもコストがかかります。
これを怠ってしまうと、開発にどれだけ時間と費用をかけたとしても実用性のないアプリになってしまうことや、セキュリティ不備による情報漏洩により思わぬ損害を受けてしまう恐れがあります。
さらにアプリと同様に、スマートフォン自体のOSも定期的にアップデートされています。OSの更新によって正常に作動していた機能が使えなくなったり、アプリを起動できなくなる可能性があります。そのため、公開済みのアプリもOSに合わせて適宜アップデートする必要があります。アプリの利用者が増えるにつれ、大規模接続に備えたサーバーの保守やメンテナンスも重要になります。
運用コストの具体例
- サーバー利用料・クラウドサービス利用料
- 定期テストと品質維持のためのリソース
- 新機種・新OS対応のアップデート
これらのコストを継続的に捻出できる体制を作っておかなければ、アプリの評判が落ちたり、最悪の場合はサービス停止に追い込まれる可能性もあるため、開発当初から運用・保守を念頭に置いた予算計画を立案しておくことが重要です。
アプリ開発費用を抑えるための実践的ポイント
アプリ開発費用が想定より高いと感じる場合や、予算を最適化したい場合には、以下のようなポイントを意識すると効果的です。
スモールスタートとMVP
MVP(Minimum Viable Product)とは、必要最小限の機能を搭載したアプリをまずリリースし、ユーザーの反応を見て追加機能を検討する開発手法です。
- メリット
- 初期リリースまでのコストと期間を大幅に削減できる
- 実際のユーザーからのフィードバックを得られる
- デメリット
- 後から機能を拡張する際に設計の見直しが必要になる場合がある
すべての機能を詰め込んで初期費用を膨らませるよりも、スモールスタートのほうがリスクやコストを抑えやすい傾向があります。
相見積もりと見積もり精度
アプリ開発を外注や委託を行う際には、複数の開発会社から相見積もりをとるのがおすすめです。
- 同じ要件定義書を共有し、見積もりの前提条件を統一する
- 工数や追加費用の算出根拠を詳しくヒアリングし、価格だけでなく内容と品質を比較検討する
- 保守・運用費用、追加開発費、デザイン改修費など、後から発生しやすいコストにも目を向ける
見積もりを比較することで、過度に高い金額や不明瞭な費用項目に気づき、適正価格を見極めやすくなります。
開発プロセスの可視化とタスク管理
アプリ開発は複数の工程が重なるため、プロジェクト管理が不十分だとスケジュールの遅延や余分なコストが発生しやすくなります。
- プロジェクト管理ツール(Backlog、Trello、JIRAなど)の活用
- 定期的なミーティングや報告で進捗状況を共有
- タスクの優先度を明確にし、不要な機能を後回しにする
これらを徹底することで、開発効率が上がり、最終的な開発費用の膨張を防ぎます。
種類別アプリ開発費用相場と特徴
ここからは代表的なアプリの種類を取り上げ、それぞれにおけるアプリ開発費用相場と特徴をまとめます。数値はあくまで一般的な目安ですが、開発要件や業界動向に応じて大きく変動することを念頭に置いてください。
マッチングアプリ
特徴と機能要件
- 基本機能:ユーザー登録・プロフィール作成、検索機能、チャット機能、通知機能
- 付加機能:位置情報連動、ブロックや通報システム、AIによるレコメンド機能など
マッチングアプリは、多くのユーザーがリアルタイムでやりとりを行うため、サーバー負荷やセキュリティの確保が重要です。特に個人情報を取り扱うため、プライバシーや安全性に配慮した設計が求められます。
アプリ開発 費用相場
- 小規模(会員制+シンプル検索・チャット):300万〜600万円前後
- 中規模(SNS連携や高度な検索機能を追加):600万〜1000万円前後
- 大規模(AIマッチング・ビデオ通話等を含む):1000万円〜数千万円
外注や委託の場合、セキュリティ実装や24時間監視体制などをどの程度充実させるかによって大きく費用が変わります。ユーザーの安全を第一に考えるのであれば、安易にコストカットしすぎず、信頼できる開発パートナーを選ぶことが重要です。
ECアプリ
特徴と機能要件
- 基本機能:商品一覧表示、カート機能、決済(クレジットカード、電子マネーなど)、注文管理
- 付加機能:在庫管理、クーポン・ポイント機能、商品レビュー、プッシュ通知
EC(電子商取引)アプリでは、決済機能が中心となるため、各種決済サービスとの連携やセキュリティ対策が必須。ユーザー体験を向上させるためのUI/UXにも重点が置かれます。
アプリ開発 費用相場
- 小規模(商品数が少なく、決済方法も限定):200万〜500万円前後
- 中規模(複数の決済手段、クーポン・ポイントなど):500万〜1000万円前後
- 大規模(大手企業のECサイト連携、マルチテナント対応):1000万円〜数千万円
アプリ開発の外注や委託を考える際、ECフレームワーク(Shopify、EC-CUBEなど)やサードパーティの決済APIを活用することで、開発工数と費用をある程度抑えられます。しかし、大規模ECの場合はサーバー負荷対策や多言語対応などが必要となり、費用が大きく跳ね上がるケースもあります。
SNSアプリ
特徴と機能要件
- 基本機能:タイムラインや投稿機能、コメント、いいね、フォロー/フォロワー
- 付加機能:ライブ配信、ストーリー機能、グループチャット、拡張分析機能
SNSアプリは、ユーザーが投稿や画像・動画のアップロードを頻繁に行うため、ストレージと通信コストへの配慮が必須。また、不適切な投稿や誹謗中傷などのリスク管理も含めて、運営体制を整える必要があります。
アプリ開発 費用相場
- 小規模(シンプルなタイムライン、コメント機能のみ):300万〜600万円前後
- 中規模(写真・動画投稿、通知、検索など):600万〜1200万円前後
- 大規模(ライブ配信、AIレコメンド、細かい分析機能):1200万円〜数千万円
SNSアプリではリアルタイム通信や大容量ファイルの取り扱いが多く、サーバーインフラにかかるコストも重要な要素です。アプリ開発の委託や外注を検討する際には、サーバー構成・運用設計をどの程度任せられるかも判断材料に加えましょう。
企業公式アプリ
特徴と機能要件
- 基本機能:企業情報の提供、製品紹介、問い合わせフォーム、プッシュ通知(新着情報)
- 付加機能:会員ログイン、クーポン配信、メルマガ登録、予約システムなど
企業のブランディング戦略として作られる公式アプリは、デザインの統一感やブランドイメージを重視する傾向があります。幅広いユーザーに使ってもらえるよう、操作性をシンプルにまとめるケースが多いです。
アプリ開発 費用相場
- 小規模(会社案内程度、静的な情報のみ):50万〜200万円前後
- 中規模(問い合わせフォームや会員管理など):200万〜600万円前後
- 大規模(多機能ポータルアプリ、顧客管理や分析機能など):600万円〜数千万円
企業公式アプリでは、運用目的や広報活動の方針によって必要な機能が大きく変わります。キャンペーン情報の配信や、顧客とのコミュニケーションチャネルとして活用したい場合は、その分だけコストが上乗せされるイメージです。
教育・学習系アプリ
特徴と機能要件
- 基本機能:動画・テキスト教材の閲覧、クイズやテスト機能、学習履歴の管理
- 付加機能:リアルタイムのオンライン授業、AIを用いた学習進捗アドバイス、SNS機能
教育・学習系アプリは、学習効率やモチベーション維持を高める仕組みが重要視されます。学校や塾、企業研修など、ターゲットによって必要機能が大きく異なるため、企画段階での要件整理がカギとなります。
アプリ開発 費用相場
- 小規模(ベーシックな講座・教材配信のみ):100万〜300万円前後
- 中規模(クイズ・テスト機能、学習管理機能):300万〜800万円前後
- 大規模(オンラインライブ授業、AI連携など):800万円〜数千万円
複数の教科やコースを扱う、あるいは学習データを集計して高度な分析を行う場合は、その分のサーバーやデータベース設計にコストがかかります。また、教育機関との連携やライセンス契約など、法的なチェックポイントもある点に注意が必要です。
ヘルスケア・医療系アプリ
特徴と機能要件
- 基本機能:健康管理(歩数計やカロリー計算など)、記録・グラフ化、通知機能
- 付加機能:オンライン診療、医師・専門家のチャットサポート、医療デバイス連携
ヘルスケア・医療系は、個人の健康情報を扱うため、プライバシー保護や医療法制への適合が非常に重要です。特にオンライン診療機能を付ける場合には、法律やガイドラインの理解が欠かせません。
アプリ開発 費用相場
- 小規模(歩数計や記録管理中心):100万〜300万円前後
- 中規模(食事管理、カロリー計算、通知など):300万〜800万円前後
- 大規模(オンライン診療やデバイス連携):800万円〜数千万円
開発を外注・委託する場合、医療関連の認証や規定への対応経験を持つ会社を選ぶかどうかで費用が変わってきます。高度なセキュリティ設計が求められるため、安易なコストダウンはかえってリスクを増やす可能性があります。
ゲームアプリ
特徴と機能要件
- 基本機能:ゲームロジックの実装、グラフィック・サウンド、スコア管理
- 付加機能:マルチプレイ、課金システム(ガチャやアイテム課金)、ランキング、イベント機能
ゲームアプリは、グラフィックデザインやサウンド演出、さらにはリアルタイム通信など多岐にわたる要素を組み合わせるため、開発が複雑になりやすいジャンルです。特にソーシャルゲーム系はイベント運営やアップデートが頻繁で、運用コストも高くなりがちです。
アプリ開発 費用相場
- 小規模(カジュアルゲーム、シンプルなUI):100万〜400万円前後
- 中規模(ステージ制、基本無料+アイテム課金):400万〜1000万円前後
- 大規模(オンラインマルチ、3Dグラフィックス、イベント運営):1000万円〜数千万円
特に3Dゲームや大規模サーバーを要するオンラインゲームでは、リリース後も常時運営チームによるメンテナンスが必要となり、総合的な費用が高額になる点に注意が必要です。
アプリ開発費用のかんたん見積もりシュミレーター
ここまでアプリ開発費用の相場や内訳を解説してきましたが、弊社ドコドアでは、アプリ開発費用の見積もりを簡単に出せるシュミレーターを用意しています。6つの簡単な質問に答えるだけで、おおよその見積もりを出すことができますので、是非ご活用ください!
まとめ|アプリ開発はドコドアまで
今回は「アプリ開発にかかる費用とその内訳」について解説しました。
「アプリ開発ができるのだろうか…」と不安を感じる方も多いはずです。
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ドコドアでは、スクラッチ型アプリの制作をはじめとし、最新の技術を用いたスマートフォンアプリ開発、AI開発、SalesforceをはじめとしたCRM構築など、お客様のニーズに合わせた様々なシステム開発に対応しております。
全国1,600社以上のWeb開発知見とロジックに基づくUI・UXデザインを強みとし、Flutterを用いたiOS・Androidアプリ開発により、一般的なアプリ開発に比べ最大1/2の工数での制作を実現しています。BtoB、BtoC問わず様々な業界・業種での制作実績があり、アプリ開発のみならず要件定義からサービス企画・運用・CSまで、一貫したサポートの提供が可能です。
アプリ開発を検討されている方、アプリ開発会社選びで迷っている方は、お気軽にドコドアへご相談ください。
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