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【2024年最新】SNSで人気な「ショート動画」の配信アプリを徹底比較・解説!
近年、短時間で簡単に楽しめる「ショート動画」が若者を中心に人気を集めています。
この流行を受けて、多くの企業がSNSマーケティングの一環としてショート動画を積極的に活用しています。
本記事では、人気のあるショート動画プラットフォームから最新のアプリまでを徹底比較し、解説していきます。
最後に企業に向けたショート動画の活用法もご紹介するので、ショート動画をビジネスに取り入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ショート動画とは
引用元:バーキン君【大阪グルメ】
ショート動画とは、通常15秒から1分程度の短い動画コンテンツを指し、短時間で視聴できる点が特徴です。
エンタメ、コメディ、ダンス、DIY、教育など、幅広いジャンルのコンテンツが手軽に視聴されています。
ユーザーは短い時間でインパクトのある情報を得られるため、特に若年層から高い支持を得ています。
企業がショート動画を活用する理由
拡散力と高いエンゲージメント
ショート動画は短時間で強いメッセージを伝えやすく、SNSでの拡散性やエンゲージメント率が高いです。
閲覧のハードルが低い
1分以内の動画は視聴のハードルが低く、多くのユーザーにリーチできます。
低コストで制作可能
短い時間で制作・編集できるため、長編動画に比べて制作コストが低いです。
ショート動画プラットフォーム 一覧
主なショート動画プラットフォームは以下のとおりです。
- TikTok (TikTok Lite)
- YouTubeショート
- Instagram リール
- X
- LINE VOOM
- Snapchat
- Likee(ライキー)
[番外編]
- BUMPドラマ
- ReelShort
これらのプラットフォームについて、
- ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 動画の尺/BGMの提供の有無
- 機能面の特徴・メリット
- デメリット
- 想像されるユーザーの利用シーン
- 相性の良い企業
の観点からそれぞれのショート動画プラットフォームを比較・解説していきます。
TikTok (TikTok Lite)
引用元:jill_bernese
概要
- 代表的なショート動画SNS、SNSの中でもショート動画機能の先駆け的存在
- TikTok Liteは、動画を閲覧するユーザーをターゲットにしており、TikTokよりも閲覧時のデータ使用量が少なく、動画を視聴するとポイントが貯まり、PayPayポイントや楽天ポイントなどに交換することができる
【関連記事】最新ポイ活 “TikTok Lite” とは?|マーケティング活用のための効果的な戦略も解説!
ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 全世界での月間アクティブユーザー数:15億人超(2023年時点)
▼世界のTikTokユーザー層
年代 | ユーザー人口 |
3〜24歳 | 8億5200万人 (51.8%) |
25〜34歳 | 2億8200万人 (23.1%) |
35〜44歳 | 2億825万人 (12.5%) |
45〜54歳 | 1億2161万人 (7.3%) |
55歳以上 | 8829万人 (5.3%) |
- 日本のユーザー数:2567万人(2024年4月時点)
▼日本におけるTikTokユーザー層
年代 | ユーザー人口 |
10代~20代 | 48% |
30代 | 17% |
40代 | 14% |
50代 | 11% |
60代 | 10% |
動画の尺/BGMの提供の有無
- 15秒~最大10分
- BGM提供あり
機能面の特徴・メリット
- ショート動画のトレンドが素早く反映される
- 検索欄で、「フィルター」等から最新のコンテンツやいいね数が多いコンテンツなど、条件を指定した動画も容易にみれる
- 表示する動画に対する反応を判断され、見続けると関連するコンテンツが表示される
- 編集機能があり、簡単にハイクオリティな動画を作成しやすい
- アカウントそのものの規模よりも動画1本ずつの内容で評価される傾向にある
デメリット
- おすすめされた動画をスワイプして楽しむような受動的な視聴は、飽きが来てしまう可能性がある
想像されるユーザーの利用シーン
- 暇つぶし/やることがない時
- 疲れている/リラックスしたい時
- 好きな有名人やインフルエンサーを見たい時
相性の良い企業
- ターゲットが若い世代
- バズ狙い、拡散性を重視する
YouTubeショート
引用元:まつした
概要
- 動画がメインのプラットフォーム
- YouTubeの派生コンテンツのため、人気ユーチューバーの動画も多い
- 人にフォーカスしたストーリー性のある内容がヒットしている印象
ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 全世界でのユーザー数:20億人超
▼世界のユーザー層
年代 | ユーザー人口 |
18~24歳 | 15.7% |
25~34歳 | 21.5% |
35〜44歳 | 17.9% |
45〜54歳 | 12.9% |
55歳以上 | 9.4% |
65歳以上 | 9.5% |
- 日本のユーザー数:約7,000万人
動画の尺/BGMの提供の有無
- 最大60秒
- BGM提供なし
機能面の特徴・メリット
- TikTokより載せられる動画の時間制限が短いので、端的な内容の動画が多く、よりサクサク見進められる
- 何か気になった時に能動的な情報収集のためのツールとしても活用されている
デメリット
- YouTubeショートとTIkTokを並行して運用する人が多いため、TikTokで一度閲覧した動画と同じ動画が表示される可能性がある
想像されるユーザーの利用シーン
- YouTubeで長尺動画を視聴したついでに閲覧する
- 休憩時間や移動時間
相性の良い企業
- すでにYouTubeで集客中である
- 長尺の動画も活用していきたい
Instagram リール
引用元:soulm8.jp
概要
- 写真/動画共有がメインのプラットフォーム
- ショート動画を作成、編集、共有できるInstagramの機能の1つ
- 世界観を重視したコンテンツなどで、理想や憧れをビジュアル化している内容のコンテンツが多い
ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 全世界でのアクティブユーザー数:20億人(2023年時点)
- 日本のユーザー数:6,600万人以上
- ユーザー層:10~20代が多い
動画の尺/BGMの提供の有無
- 最大90秒
- BGM提供あり
機能面の特徴・メリット
- YouTubeショートと同様に、時間制限が短いので、端的な内容の動画が多い
- 発見欄や検索結果といったコンテンツの表示場所では、ユーザーの好みに合わせてピックアップされる順番が調整されている
- ハッシュタグ・マップ検索機能の活用もよく使われる
デメリット
- リールがフィードやストーリーの中に埋もれやすく、ユーザーの目に留まりにくい
想像されるユーザーの利用シーン
- ストーリーを見たついでに見る
- 最新のイベントや人気のあるスポット、トレンドを調べたい
相性の良い企業
- すでにInstagramを運用中
- 若年層をターゲットとするエンターテインメント、ファッション、美容、飲食、フィットネス、旅行業界などのブランド
X
引用元:宝くじ公式アカウント
概要
- 企業が広告としてショート動画を発信することが多い
- ユーザーの年齢層が幅広く、様々なジャンルのショート動画がアップされている
ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 全世界でのユーザー数:3億人超
- 日本のユーザー数:6,650万人超
- 日本におけるユーザー層:20代が最も多いが、比較的幅広い年代で使われている
動画の尺/BGMの提供の有無
- 15秒(推奨)、最大2分20秒
- BGM提供なし
機能面の特徴・メリット
- Xでのショート動画広告は導入から日が浅く、活用している企業は少ないため、早期に導入することで差別化が可能である
- リポスト機能により、企業アカウントと接点のないユーザーにも動画が拡散されやすい。
デメリット
- ・他のプラットフォームより炎上リスクが大きく、宗教、人種、ジェンダーなどのデリケートな話題や自社に関する誤った情報を発信すると、トラブルが発生しやすくなり、また、ユーザーは企業アカウントへの批判やクレームを簡単に発信できるため、投稿内容には十分な注意が必要
想像されるユーザーの利用シーン
- 趣味や好きなことの情報収集をするとき
- 有名人や著名人のリアルタイムのつぶやきを閲覧する
- 暇潰し
相性の良い企業
- 拡散性を利用して、より多く幅広い世代のユーザーに情報を届けたい
LINE VOOM
引用元:びっくり動画
概要
- メッセージアプリのLINEが提供する動画サービス
- 以前からあったタイムラインが動画中心のコンテンツにアップデートされた機能
※従来の画像・テキスト投稿機能としても使用することができる
- 友だちではなくてもフォローした相手の動画を見ることができる
ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 世代問わないが、LINE VOOMの利用者は10代~20代が多い
- LINEの国内月間アクティブユーザー数:9,700万人超(2024年3月時点)
- LINEの世界の月間アクティブユーザー数:2億1,700万人超
動画の尺/BGMの提供の有無
- 20分以下
- BGM提供あり
機能面の特徴・メリット
- LINE VOOMのフォロー機能では、企業の投稿がフォロワーのタブに自動表示され、通知なしでユーザーが自由に閲覧可能であり、これにより、企業に強い関心がないユーザーにもアプローチできる
- LINE VOOMはショート動画以外にも、写真やテキスト、位置情報、クーポン、リサーチなど多彩なコンテンツを投稿できる
- ユーザーが「いいね」やコメントで反応できるため、企業はニーズを把握しやすく、やりとりを通じてユーザーとの距離を縮めることができる
デメリット
- ショート動画プラットフォームの中ではまだ認知度が低い
想像されるユーザーの利用シーン
- LINEでメッセージや連絡を確認したついでに見る
- 通勤時間などのスキマ時間
相性の良い企業
- ユーザーとの心理的距離を縮めてコミュニケーションを取りたい
- 既にLINEの公式アカウントを作成・運用している
Snapchat
引用元:Google Play
概要
- 登録した個人やグループに向けて画像などを投稿するSNSアプリ
- アメリカではインスタグラムを抜いて、10代が選ぶSNS第1位になるほど人気がある
- Snapchatアプリに新たに設けられた「Spotlight」タブを開くと、ショート動画が自動再生され、タップまたはスワイプで次の動画にテンポよく切り替えられる
ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 全世界でのユーザー数:約7億5,000万人
- 日本のユーザー数:約395万人
- 世界のユーザー層:18〜24歳が最も多い
- 日本のユーザー層:18~24歳が最も多い
動画の尺/BGMの提供の有無
- 60秒以内
- BGM提供なし
機能面の特徴・メリット
- ユーザーがプロフィールを公開しない限り、Spotlight Snapにはニックネームが表示されず、公開コメントもできないため、他のショート動画サービスと比べ、匿名性の強いサービスになっている
デメリット
- 日本では、プライバシーや顔の見え方に対する意識が強く、「フィルターを使って顔を変えたり、消えるメッセージをやり取りする」というSnapchatの特徴が、他国ほど受け入れられていない可能性があるため、日本を含め、アジア圏でのユーザーが少ない
想像されるユーザーの利用シーン
- 通勤中やちょっとした空き時間
- 世界的な最新のトレンドをチェックしたい
相性の良い企業
- 先行者メリットを得るために、先手を打ちたい
- 海外ユーザーにも認知してもらいたい
Likee(ライキー)
引用元:Google Play
概要
- 中国発のアプリでTikTokのライバル的存在
- 特にアジアや中東で人気を集めている
- 閲覧よりも発信を目的としたユーザーが比較的多く、クリエイティブな動画がよく発信されている
- 日本ではまだ認知度が低く、現時点では日本での大きな影響力は持っていない
ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 世界の月間アクティブユーザー数:1億5,000万人超(2021年時点)
動画の尺/BGMの提供の有無
- 最大60秒
- BGM提供あり
機能面の特徴・メリット
- ライブ配信が人気で、「Likeeダイヤモンド」という投げ銭による収益化が可能
- ARフィルターや美顔機能などのオリジナルの機能が備わっている
- 日本ではまだ浸透しておらず、ライバルが多くないため、先行者メリットのために今から開拓しておくのも良い
デメリット
- 国内では認知度が低いため、国内ユーザーへのアプローチは厳しい
想像されるユーザーの利用シーン
- ライブ配信を通じて、リアルタイムでフォロワーと交流する
- 日常の瞬間をシェアしたい/フォロワーや友人の日常を見たい
- アートやパフォーマンスなど自分のクリエイティブな部分を動画で表現したい
相性の良い企業
- エンターテインメント、ファッション、美容、ゲーム業界
- SNSでのプロモーションを重視する
- 海外ユーザーにアプローチしたい
[番外編1]BUMPドラマ
引用元:BUMP
概要
- 日本の会社が運営する、マンガアプリのように楽しめる1話3分のショートドラマ配信アプリ
- ラブコメディから復讐系、アクションまで様々なジャンルのショートドラマを楽しめる
- 「待てば¥0」や「動画で¥0」を利用すれば多くの作品を無料視聴することができる
ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 総再生回数:10億回超
- アプリダウンロード数:累計100万回超
- 日本におけるユーザー層:10代後半~20代の女性が多い
動画の尺
- 1話3分
機能面の特徴・メリット
- 著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスのため、海賊版サービスとは異なり安心・安全に視聴できる
- 好きなシーンを切り取ってSNSでシェアできる
デメリット
- スマートフォンでしか視聴できない
- 全話無料ではない
想像されるユーザーの利用シーン
- 電車待ちや暇になった時などのスキマ時間
- TikTokでドラマの切り抜き動画を見てから
相性の良い企業
- 既に映像やマンガ等のコンテンツを制作している
[番外編2]ReelShort
引用元:Google Play
概要
- 中国の上場企業である「中文在線」が運営するショートドラマアプリ
- アメリカやヨーロッパ、東南アジアで注目を集めている
- 2022年5月のリリースから1年足らずで1000万ダウンロードを超え、海外のメディアからは「Next TikTok」などと称されているアプリ
ユーザー数/ユーザー層/ダウンロード数
- 全世界での月間利用者数:1100万人超
- アプリダウンロード数:累計5,500万回超
- 全世界でのユーザー層:若年層
動画の尺
- 1話3分以内
機能面の特徴・メリット
- ReelShortのドラマはすべて1話3分以内で、1話あたり0.7〜1ドル(約103〜147円)であり、1作品は約60話で構成されている
- 恋愛、コメディ、ミステリーなど多様なジャンルがある
- 中文在線は小説プラットフォームも運営しており、投稿された550万以上の小説を基に、オーディオブック、漫画、アニメ、映画、ゲーム、そしてReelShortのショートドラマを制作し、ヒット作を生み出している
- 脚本、キャスト、編集などの制作業務をアメリカ出身者が担当し、現地のニーズに合った作品を制作している
- Netflixなどと異なり、1話ごとに課金する従量課金制を採用しており、視聴コストのハードルを下げている
- 中国企業が海外でショートドラマを制作していますが、脚本はアジア人向けに作られているため、日本でも人気が出る可能性がある
デメリット
- 人気番組は有料である
- 無料プラットフォームであるため、広告が多く表示されることがあり、ユーザー体験を損なうリスクがある
- 一部のドラマのみ日本語吹き替え版が提供されており、すべての作品が日本語に対応しているわけではない
想像されるユーザーの利用シーン
- 長時間のコンテンツに集中するのが難しい
- 他のSNSでシェアされた動画を閲覧してから
相性の良い企業
- インフルエンサーマーケティングを行っている
- すでに映像コンテンツを制作しており、ショートドラマアプリ市場への進出に関心がある
ショート動画の活用法
1. SNSでの投稿・広告配信
ショート動画は、ユーザーの興味を引き、感情を動かす効果があり、高評価やフォローを促します。
多くのSNSでは高評価数や滞在時間がアルゴリズムに影響するため、企業も積極的に活用しています。
また、低コストで広告配信が可能で、ターゲットを細かく設定することで、テレビCMや雑誌広告よりも精度の高いターゲティングが実現できます。
2. 店頭のディスプレイ
ドラッグストアなどの店頭で、コスメ紹介などのショート動画を流し、通行人に商品をアピールする手法です。
チラシやポップよりも、音や動画で臨場感のある情報を提供でき、購買意欲を高めます。
3. Webサイト
SNSに投稿したショート動画は、ECサイトやオウンドメディア(自社サイトやブログ、SNSの公式アカウント)に掲載することで、商品の質感や大きさをわかりやすく伝える手段として活用されます。
SNSで反応が良かった動画を掲載することで、Webサイト訪問者の満足度も向上します。
4. SNSでのキャンペーン
ショート動画を使ったクイズ企画などで、フォロワーの参加を促し、コメント数や視聴時間を増やしてアルゴリズム評価を高めます。
プレゼントキャンペーンでは、フォローを促すことでアカウントの成長につなげます。
まとめ|SNSマーケティングならドコドア
2024年現在、ショート動画プラットフォームは多様化し、それぞれのプラットフォームに特徴と強みがあります。
TikTokの圧倒的なユーザー数とトレンドの反映スピード、YouTubeショートのストーリー性のあるコンテンツ、Instagramリールのビジュアル重視の発信、Xの広範な拡散力、LINE VOOMのメッセージアプリとの連携など、各プラットフォームは異なるユーザー層や活用シーンに合わせた戦略が必要です。
特に企業がSNSマーケティングを行う際は、ターゲットユーザーの年齢層やプラットフォームの特性を理解し、効果的なコンテンツ戦略を立てることが重要です。
ドコドアでは、こうしたショート動画プラットフォームの特徴を活かしたSNSマーケティングのサポートを行っています。
企業のブランドやターゲットに最適なプラットフォームとコンテンツを選定し、効果的なマーケティング戦略を提供します。
ショート動画を活用したSNSプロモーションをお考えの際は、ぜひドコドアにご相談ください。
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