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【2025年最新】“YouTubeショート”を企業が活用する方法は?活用事例やポイントもご紹介!

皆さんは“YouTubeショート”をご存知でしょうか?
Instagramのリール機能やTikTokといった「ショート動画」は、手軽に視聴できることから、若年層を中心として急速的に広まっています。
本記事では、ショート動画の中で徐々に注目を集めている“YouTubeショート”について、メリットや活用事例、制作時のポイントをご紹介します。
「YouTubeショートに興味はあるけれど活用法がわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
ドコドアでは他にも、ショート動画を活用したマーケティング・ショート動画作成に役立つ記事を公開しています。ぜひご覧ください。
“YouTubeショート”とは?他のショート動画のプラットフォームとの違い
“YouTubeショート”とは、最大60秒までのショート動画を上げることのできる、YouTubeが提供するサービスです。“YouTube Shorts”とも呼ばれています。
2021年7月から開始され、TikTokやInstagramなどのショート動画よりも歴史が浅いため、最近注目度が高まっています。
現在は動画を視聴する際に1.5倍速や2倍速にする人は増加しています。その中でも60秒以内に収まるショート動画は、通勤・通学や休憩などのスキマ時間に視聴されています。
このような背景から、TikTokを始めとしたショート動画は短時間で動画を視聴できることからシェアを拡大しており、マーケティングに利用する企業も増加しています。最近は企業やインフルエンサーが徐々に参入しているため、チャンスの多い市場でもあります。
また、YouTubeは世界最大の動画共有サービスであり、アクティブユーザー数は世界で24億人、国内では7,000万人を超える数となっています。
YouTubeショートは、YouTubeの画面下部の「ショート」アイコンをタップすると、ショート動画を視聴することができます。
YouTube事業を行うUUUM社の2023年7月の決算説明資料によると、YouTuberの動画再生回数におけるYouTubeショートの割合は直近約1年で約2.4倍に増加しています。最新のデータでは、ショート動画の再生回数が通常動画の再生数を上回るまでに伸びています。
したがって、YouTubeにおいて、YouTubeショートが主流のフォーマットとなりそうです。
〈YouTubeショート以外のショート動画での代表的なプラットフォーム〉
TikTok
TikTokは、2017年に日本でサービスを開始し、ショート動画の流行りの先駆けとなったアプリです。当初は15秒の短い動画を上げられましたが、その後長さの上限が上がり、2021年からは最長3分の動画を共有できるようになりました。
TikTokは音楽やエフェクトを簡単に追加することができ、個人が作成したエンターテイメント系の動画が多いのが特徴です。
Instagramリール(Instagram Reels)
Instagramのリールは、15〜90秒の動画を投稿できる機能で、2020年に開始されました。リールはTikTokとほぼ同じ動画投稿のシステムを提供しています。Facebookでも共有でき、企業アカウントも多いため、ビジネスにも利用できるという長所があります。
LINE VOOM
LINE VOOMは、LINEが2021年に導入した動画投稿システムで、それまであった「タイムライン」の機能に代わってできたものです。他のプラットフォームより後発な機能ですが、LINEの公式アカウントを通じてショート動画で情報を発信できるため、成功した企業の事例も出ています。
〈Instagram、TikTokとの違い〉
最も大きな違いは、動画の長さです。3つのショート動画のうち、YouTubeショートは上げられる動画の長さが最も短く、より端的に情報を一つの動画で伝えることが要求されます。
また、TikTokやInstagramは若年層の利用率が高くなっていますが、YouTubeの利用者層は特定の年代に偏らず、幅広い世代で利用されています。年代を問わず、広い世代にアプローチしたいのであればYouTubeショートの活用がおすすめです。
YouTubeショートのメリット
1.幅広い世代での利用によるリーチ量の増加
上記でも述べたように、YouTubeは世界最大の動画共有サービスであるため、リーチ量が非常に多いです。また、幅広いユーザーが利用しているので、発信力や影響力も大きいと考えられます。
2.動画作成のコストや負担が少ない
YouTubeショートの動画は動画時間が60秒以内で済み、なおかつYouTube内で作成・投稿が完結するので、通常の動画よりも少ないコストで制作することができます。撮影や編集もYouTube内でできるため、用意する機材や素材、編集の手間も少ないこともコスト抑制になります。人によって三脚やマイクなどは必要になりますが、費用や時間などを負担を抑えて取り組めます。
3.レコメンド機能で多くの視聴者にアプローチできる
YouTubeショート動画は、ショート動画を好むユーザーへ向けた機能として、YouTubeが力を入れているコンテンツであるため、目立つ位置に表示されています。ユーザーの閲覧履歴に対応したレコメンド機能によって、トップページの目立つ場所にユーザーの興味関心に合った動画が表示されるので、多くの視聴者にアプローチすることができます。
4.チャンネル登録者増加を狙える
ショート動画は、「フォロワー数に関係なく、ユーザーからの反応が良い動画は再生数が伸びやすい」という特徴があります。また、チャンネル登録者数が少なくても、興味関心が高いと思われるユーザーには、おすすめとして表示してもらえるので、自社のチャンネルを知ってもらい、その流れでチャンネル登録に繋げることができます。
フォロワー数などといったアカウントに関する情報は、動画がおすすめされる要素にはあまり含まれないため、フォロワーが多ければ再生数が増えるとは限りません。ショート動画SNSは、コンテンツに魅力があれば、フォロワー外の新規ユーザーにも発信できるチャンスが多いのです。
5.スマホ画面に大きく表示されインパクトを与えやすい
YouTubeショートはスマホで視聴すると、画面全体に大きく表示されるので、通常のYouTubeの画面上部に表示される動画よりも大きく、ユーザーへインパクトを与えることができます。商品やサービスの情報などを大画面で伝えられるため、ユーザーの印象にも残りやすいです。
6.日が浅く参入のチャンスがある
YouTubeショートは、他のショート動画プラットフォームよりも導入されてから日が浅く、今後も発展の余地のあるサービスです。YouTubeショートを活用している企業もまだ少ないので、競合が少ない状態はブランディングや集客がしやすく、成功に近づきやすいと言えます。
7.収益化される
YouTubeに投稿された動画は、通常収益化されています。YouTubeショートの動画は、当初は収益化されていなかったため、一部のユーザーにしか利用されていませんでした。しかし、2023年2月1日からショート動画でも収益が受け取れるようになりました。これにより、YouTubeショートの動画が増加していくと考えられます。
YouTubeショートの活用事例
企業のYouTubeショートの活用事例は、以下の4つのジャンルに分けられます。
1.専門知識や業界内の情報の発信
2.商品の紹介
3.体験の提供
4.会社の紹介
1.専門知識や業界内の情報の発信
業界のプロが持つ専門知識や一般の方が知らない業界の最新情報を発信することは、企業の認知度や信頼性の向上につながります。
人事・労務、資産運用、不動産といった、高度な専門知識が必要とされる分野で需要が高い傾向にあります。
顔出しをせずに動画を作成でき、豊富な専門知識を企画に多く出せるので、撮影や制作のコストが低く簡単に始めやすいジャンルです。
アトム法律事務所は全国に展開する弁護士事務所です。
アトム法律事務所の動画は、弁護士であり会社の代表である岡野タケシ氏が、話題のニュースに法的解釈を端的に述べるというスタイルの動画であり、YouTubeショートを活用してYouTubeのチャンネル登録者を増やすことに成功しました。2024年5月時点で169万人以上のチャンネル登録者がいます。
2.商品の紹介
YouTubeショートは、自社商品・サービスの紹介や、ユーザーに役立つ便利な使い方を紹介するのにも活用できます。
例えば、食品メーカーでは商品を使ったレシピ、アパレル企業では自社商品のメンテナンス方法やコーディネートなどを紹介しています。
商品紹介のコンテンツは、商品に対する事前情報が全くない状態で動画を視聴するユーザーが多いため、スキップされやすい傾向があります。
どれだけスキップされずに動画を見続けてもらえるかということが重要視されるので、かなり難易度の高いジャンルでしょう。
その商品に対して興味のない視聴者でも惹きつけられる工夫が必要になってきます。
参考:味の素KK公式チャンネル(AJINOMOTO OFFICIAL)
味の素KK公式チャンネルでは、自社商品を使ったレシピがショート動画として公開されています。
料理のコツや火加減などが簡潔にまとめられており、テロップが入っているので音声をオフにしても内容を理解することができます。
3.体験の提供
現地ならではの非日常的な疑似体験を届けるショート動画は、フルスクリーンで視聴できるため、没入感や臨場感が高いのがメリットです。
ホテルのルームツアーや旅行先のアクティビティ、不動産の内見などの映像を提供することで、「この会社を利用すればこんな素晴らしい体験をさせてくれる」とユーザーは想像するでしょう。体験の提供は、問い合わせや申し込みにつながるかもしれません。
参考:くぼたび
参考動画 「【食べ放題】無限ジェラートで限界に挑戦した結果…」
“くぼたび ”は企業としてのチャンネルではないかもしれませんが、ホテルやリゾート地の魅力をショート動画で紹介しています。
ショート動画を通じて、その魅力を分かりやすく伝えることで、「行ってみたい!」という視聴者の欲求を刺激しています。
このチャンネルは概要欄やコメント欄に予約サイトのURLを載せていませんが、もし紹介した場合は予約が殺到するでしょう。
他の旅行会社もこの手法を取り入れて動画を作成すれば、予約客を獲得するチャンスがあるかもしれません。
4.会社の紹介
社員の紹介やオフィスツアーなど、会社を紹介する動画もYouTubeショートで人気です。
このジャンルの主な目的は、「人材の登用」ということが多いです。
オフィス内部の情報を紹介することは、会社に親しみを持ってもらい、「この人と働いてみたい」「この会社をもっと知りたい」と感じてもらうきっかけになります。
そのためにはエンタメ要素のある動画にしなければなりません。単に会社の説明をするだけではなく、流行りの曲を使ったり、流行りのダンス動画の真似をしたりなどといった、別の行動を組み合わせた企画が必要になるでしょう。
動画が面白いコンテンツにならなければ、そもそも多くの人には届かず、興味を持ってもらいにくいので、このジャンルも難易度が高いといえます。
参考:大京警備保障株式会社
大京警備補償株式会社は、首都圏を中心に列車の見張りや交通誘導警備などの業務を展開している企業です。
同社のYouTube動画は、役職の高い方々がおふざけしたりかわいいダンスを踊ったりするスタイルが特徴で、特に人気を博しています。
視聴者からは、「こんな楽しい職場で働きたい!」という声が上がっており、採用や広報に成功しています。
163万人のチャンネル登録者を獲得し、社員のダンスやおじさんたちの食事など、リラックスした雰囲気の動画を通じて社内の雰囲気を伝えており、採用活動に良い影響を与えています。
動画作成時のポイント
長尺動画やウェビナーへの誘導をはかる
商品に対する事前情報が全くない状態で動画を視聴するユーザーが多いため、ユーザーに商品やサービスについての理解をさらに深めてもらう必要があります。
YouTubeショート動画のみでは収益性を高めたり、アクションを促したりするのは難しいため、長尺動画と併用するのが効果的です。
商品の魅力を詳しく解説した通常の動画を用意し、YouTubeショート動画からの導線をつくることで、ブランディングや購買などの成果につながりやすくなります。
「詳しくはこちらの動画から」「お問い合わせはこちらから」などのリンクを設置し、通常の動画との連携を強化して、売上や集客を増やしていくことが大切です。
動画を定期的に配信して蓄積する
年が経っても閲覧され続け、時間をかけて多くの再生回数を獲得する動画もあります。コンテンツを蓄積していくことで、チャンネル登録の可能性が高くなります。
冒頭でひきつける
字幕とナレーションを活用する
字幕の大きさやフォント、色に変化を持たせるといった工夫も、ユーザーを飽きさせないためには欠かせません。
また、ナレーションを入れることも重要です。音声で聞いても、音声を消して状態で見ても内容がわかるように作成することで、ユーザーはどんなシーンでもストレスなく視聴できます。
サムネイルで視聴を促す
YouTubeショートの動画を見てもらうためには、サムネイルのインパクトも重要です。
伝えたい内容が一目で伝わったり、他のショート動画にはない個性があったりすると、ショート動画のクリック率が高くなり、再生回数のアップにつながります。
視聴者の反応を分析しコンテンツを改善する
まとめ
今回は、最近話題の“YouTubeショート”のメリットや活用事例、制作時のポイントをご紹介してきました。
YouTubeショート動画の制作は低コストでハードルが低いですが、質や量を意識する場合、自社制作が難しいこともあります。
そのような場合には、プロに外注することをおすすめします。自社にリソースが不足している場合でも、他の業務に集中しながらYouTubeショートの投稿を続けることができます。
ドコドアでは、これまでに1,600社以上のホームページ制作やコンサルティングを手がけてきた総合デジタルマーケティングカンパニーです。Webマーケティングに関する豊富な実績と知識、データを正しく読み解く分析力で、お客様の課題解決をサポートします。
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