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コピーコンテンツについて徹底解説|コピーチェックが大切な理由とは?
「コピーコンテンツ」という単語は耳にしたことがあるでしょうか?コピーコンテンツを生んでしまう身近な行為がコピペです。
本記事ではコピペをはじめとしたコピー行為・盗用によって生まれるコピーコンテンツについて解説しています。
コピーコンテンツを防ぐコピーチェックの大切さや必要性、おすすめのコピーチェックツールについてもご紹介しています。
ぜひお役立てください。
目次
コピーコンテンツとは?
Webサイトにおいてコピーコンテンツとは、他のコンテンツとほぼ同じ、または酷似しているコンテンツのことです。ここで「他の」という表現を用いたのは他社や他人のコンテンツだけでなく、自社のコンテンツも判断対象になるためです。
多くの場合、「コピーコンテンツ」と聞くと自分以外の他者のコンテンツをコピーしたものと考えてしまいがちですが、自分が掲載しているコンテンツも対象に含まれます。
どのようなコンテンツがコピーコンテンツに該当するのか
ではどのようなコンテンツがコピーコンテンツに該当するのでしょうか。Googleの公式SEO情報ポータルであるGoogle検索セントラルには以下のコンテンツがコピーコンテンツにあたると記載されています。
他のサイトのコンテンツをコピーし、元のソースを引用することさえせず、独自のコンテンツや価値を加えずに転載しているサイト
他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えたうえで転載しているサイト
ユーザーに対してなんらかの形で独自のメリットを提供することなく、他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだり編集したりしているだけのサイト
引用元:Google検索セントラル
上記のようなサイトはGoogleからコピーコンテンツだと判断されWebサイト運営に悪影響を及ぼしてしまいます。
しかし、似ているというだけではコピーコンテンツに該当しない場合もあります。
なぜならコピーコンテンツが生まれてしまうのはインターネットの性質上不可避であるからです。「同じ内容について解説しているページは1つ以外すべてコピーコンテンツとする」なんてことがあったらWebサイトを運営するユーザーはどんどん減ってしまいます。
また、複数色展開している商品の販売ページを例に考えてみましょう。一色ごとに同じ製品の商品説明ページを公開していた場合、それぞれの商品紹介ページで異なるのは色の記載だけです。このような営業に必要不可欠なページをコピーコンテンツと判断してしまっては問題になってしまいます。
Google検索品質チームも「インターネット上のコンテンツの25%~30%はコピーコンテンツだ」とし、コピーコンテンツの存在を全く許していないわけではありません。
Googleはどのようにコンテンツをチェック・評価しているのか
インターネット上に同じコンテンツが存在している場合、Googleはどのようにコンテンツをチェックし、コピーコンテンツかどうか判断しているのでしょうか。
- コンテンツの公開タイミング
- Webサイトの運営歴
- PageRank(ページランク)
Googleは、以上の3つの判断基準でコピーコンテンツかどうか判断しているとされています。
1つ目にコンテンツの公開タイミングの基準です。コンテンツの内容が同じ場合、公開が先だった方をオリジナル、公開が後だった方をコピーと判断するようです。
2つ目にWebサイトの運営歴の基準です。公開タイミングがほぼ同一であった場合、公開前後だけで判断してしまうのは危険です。そのため、Webサイトをどれだけ運営しているか、言い換えればどれだけの期間、ユーザーから信頼を勝ち取っているかの指標となるサイト運営歴がコピーコンテンツの判断に影響を与える場合があるようです。
3つ目にPageRank(ページランク)の高さの基準です。「Webサイトがどれだけ人気であるか・Webサイトがどれだけ重要か」をスコアリングしたものがPageRankであり、数字が大きいものほど検索エンジンからの評価が高いことを表しています。GoogleはPageRankが高いWebサイトを優先的にクローリングし、情報を取得、インデックスしています。コピーコンテンツにおいて同じコンテンツのWebサイトがある場合、PageRankが低いWebサイトの方がコピーコンテンツであると判断されるようです。
以上3つの基準を中心にGoogleはコピーコンテンツを判断しているとされています。
なぜコピーチェックが必要なのか|コピーコンテンツが及ぼす悪影響
新たに制作した記事等がコピーコンテンツではないか確認・調査することをコピーチェックと呼びます。こちらではコピーチェックが必要な理由をご紹介します。
コピーコンテンツを掲載するとWebサイトの評価が落ちる
コピーチェックを行わないままコピーコンテンツを掲載してしまうとWebサイトに対するGoogleの評価を大きく下げてしまいます。
評価が下がるとWebサイトが上位表示されない、そもそも検索結果に表示されないなど検索エンジン上でデメリットが生じます。
検索エンジンからの自然流入や、自社Webサイトのお問い合わせフォームからの接点創出を主にしている企業であれば、Webサイトの順位低下はそのまま業績に影響を与えます。
コピー元のWebサイト運営者とトラブルになる可能性がある
コピーコンテンツを掲載してしまい、それがコピー元のWebサイト運営者の目に入った場合にはクレームなどのトラブルに発展してしまう可能性があります。
また、コピーの仕方が悪質な場合には著作権侵害とみなされ訴訟問題にも発展しかねません。
上記のような悪影響を防ぐためにコピーチェックが存在しています。コピーコンテンツを掲載せず、自社Webサイトを守るためにもコピーチェックは大切な作業といえるでしょう。
おすすめコピーチェックツール
こちらではコピーチェックを行う際におすすめのコピーチェックツールをご紹介します。
無料:Copy Content Detector
まずご紹介するのはCopy Content Detector。無料版では4000字まで利用可能です。有料版にアップグレートすることで字数制限が緩和され8000字までコピペチェックが可能になります。csvファイルにも対応しており精度も良好です。
チェックする文章の一致率判定や、類似度判定など多くの数値を算出してくれるため、詳しく調べたい時におすすめのツールです。
無料:こぴらん
引用元:こぴらん
コピーチェックしたい文章を入力すると、文ごとに区切って一致している文章がないか検索してくれます。
ひとつ前に紹介したCopy Content Detectorとは異なりハイスピードでコピーチェックが可能です。
無料:剽窃チェッカー
引用元:剽窃チェッカー
コピーチェックしたい文章をSNSなどでリアルタイム検索できるほか、書籍から剽窃がないかチェックしてくれる2つの機能を備えたツールです。
チェックスピードも申し分なく、ストレスフリーにコピーチェックすることができます。
無料:Small SEO Tools
引用元:Small SEO Tools
無料コピーチェックツールでは珍しくPDFファイルなど多くのファイル形式に対応しているSmall SEO Tools。海外運営のツールであるため、日本語対応が少し遅れている部分もありますが、さまざまな形式のファイルをアップロードできる点はとても便利です。
有料:COPIPERIN
引用元:COPIPERIN
windowsのみ対応のCOPIPERIN。ファイル取り込みはもちろん、記事同士やWeb全体からのコピーチェックなど多くの検索形式が利用可能です。特定のWebサイトとチェックしたい記事を可視化して類似点を比較可能。一致率表示のほか、レポート出力も可能です。
無料ツールのようにテキストペーストでの検索にも対応しています。
有料:chiyo-co
引用元:chiyo-co
複数の料金プランが選べる点が嬉しいchiyo-co。文章が一致しているかどうかの他にも、キーフレーズのベクトル比較も可能。漠然とした「似ているかどうか」の判断にも使えるツールです。
アカウント登録することで10回の無料プランをお試し可能。有料ツールの導入を検討している方にうれしいサービスです。
有料:コピペルナー
引用元:コピペルナー
全国の大学を中心に800校以上、300件以上の法人・官公庁導入実績を誇るコピペルナー。インターネット上や電子ジャーナルシステムであるJ-STAGEなど多くの媒体上でのチェック、さらにはChatGPT生成の文章とのチェックも可能です。
文章ハイライト機能も充実しており、視覚的にわかりやすく怪しい箇所をハイライト。コピーチェックが捗る機能が多数搭載されています。
コピーコンテンツを作らないためには|コピーコンテンツと判断されてしまったら?
そもそもコピーコンテンツを制作しないことが大切ですが、Googleのアルゴリズム上、意図せず自社コンテンツがコピーコンテンツと判断されてしまう場合もあります。時間と労力をかけたコンテンツがコピーコンテンツと判断されないようにするためにはどのようなポイントを押さえておくべきなのでしょうか。
まずコンテンツの公開前にできる対策を2つご紹介します。
コピーチェックをできる限り行う
制作したコンテンツを公開する前にコピーチェックを行うことで、他のWebサイトのコンテンツと類似したコンテンツを公開してしまうことを防ぐことができます。
コピーチェックの際にはコピーチェックツールを使うのがおすすめです。
オリジナルコンテンツを追加する
制作したコンテンツが意図せず別のコンテンツと似てしまった場合には、別のコンテンツにはないオリジナル要素を付け加えましょう。「〇〇について解説」のような解説系コンテンツの場合には、新たな切り口を追加することや、具体例を充実させるなどが考えられます。
商品ページが似通ってしまった場合にはお客様の声や社員のおすすめポイントを掲載するなどが考えられます。
コピーコンテンツ判定回避のためのオリジナルコンテンツがGoogleに高評価され、別のWebサイトよりも上位に表示されることもあるためオリジナルコンテンツの追加は特におすすめです。
次の2つは公開済のコンテンツがコピーコンテンツだと判断されてしまった場合にできる対処方法です。
コピーコンテンツを削除してしまう
Google検索エンジンの仕様上、削除されたコンテンツがコピーコンテンツとして判断され、Webサイトの評価を落としてしまうことはありません。自社Webサイトの中で不要なコンテンツがコピーコンテンツとして判断されてしまった場合には思い切って削除してしまうのも1つの方法です。
noindexタグを設定する
自社コンテンツがコピーコンテンツだと判断されてしまった場合で、まだ必要なコンテンツの場合noindexタグを記述することでコピーコンテンツと判断されることを防ぐことができます。
noindexタグはGoogleがクローリングする際に「このページはインデックスしないでください」という意志表示するためのタグであるため、noindexタグを設定してしまうと検索結果に表示されなくなってしまいます。
検索結果には表示されなくなってしまうものの、自社に必要なコンテンツである場合にはコンテンツを削除するのではなくnoindexタグを活用しましょう。
自社の記事がコピーされていることがわかったら
たまたま目にしたWebサイトが自社コンテンツをコピーしていることがわかった、自社コンテンツがコピーされ、検索順位を追い抜かれてしまったというような場合にどのように対処すればよいのでしょうか。
①コンテンツの加筆で更新をかける
まずおすすめしたい対処法は、コピーされたコンテンツや記事にオリジナルコンテンツを加筆する方法です。コピーされた側が労力をかけてコンテンツを更新するのは少々不本意ではあるものの、コンテンツが改善されていると評価されれば、SEO評価の改善・検索順位の改善などが見込めます。
時間はかかるものの、後述する対処法よりも簡単かつ新たな費用もかからないためおすすめです。
②DMCA侵害申請を行う
デジタルミレニアム著作権法というアメリカの法律であるDMCA。Google上であれば、日本のWebサイトにも適用することができます。
悪質度が高いWebサイトについて、DMCA侵害申請をGoogleに提出することによってGoogleが処理を行います。悪質度・類似度が高い他社サイトについてはGoogleのインデックスから外され、検索結果に表示されることがなくなります。
しかし、DMCA申請は法的手段の1つであるため相手からの反論があれば紛争に発展しかねません。裁判が始まってしまえば、コンテンツを加筆するよりも非常に多くの時間と費用が必要になってしまいます。DMCA申請は便利な手段ではなく、あくまで最終手段であるという認識を持っておくのがよいでしょう。
まとめ|Web制作はドコドアへ
ドコドア 編集部
EditTeam