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ショート動画を活用したい企業必見!ショート動画を活用しやすい業界を業種別に紹介

みなさんは“ショート動画”をご覧になったことがありますか?
Instagramのリール機能やTikTokなどのショート動画は、手軽に視聴できるため、若年層を中心に急速に普及しています。
それに伴い、SNSマーケティングの一環として、ショート動画を活用する企業が増加しています。
本記事では、そのようなショート動画をビジネスとして活用したい方にむけて、ショート動画を活用しやすい業種や動画を作成する際のポイントなどを詳しく見ていきます。
参考例も含めて業種別に紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。
ドコドアでは他にも、ショート動画を活用したマーケティング・ショート動画作成に役立つ記事を公開しています。ぜひご覧ください。
目次
ショート動画とは
ショート動画(ショートムービー)は、いま急激に増えている短尺の動画です。
Instagramのリール機能や、YouTubeショート、TikTokなどがショート動画の主要なプラットフォームです。
ユーザーがスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを利用する機会が増える現代において、ショート動画は特に効果的なコミュニケーションツールとして注目されています。
企業がショート動画を活用すべき理由
拡散性・エンゲージメント率が高い
ショート動画は、短い時間で効果的なメッセージを伝えることができるため、ソーシャルメディア上での拡散性が高く、ユーザーの関与やエンゲージメント率が高いとされています。
ユーザーの閲覧ハードルが低い
動画1本あたりの時間は最長でも約1分であることが多いショート動画。10分の動画を見るのはハードルが高いというユーザーでも1分であれば閲覧してもらう事ができます。この性質上、これまでの動画ではアプローチできていなかったユーザーにもショート動画を活用することでアプローチすることができます。
制作コストが低い
長編の動画コンテンツと比較して、ショート動画の制作コストは一般的に低い傾向があります。これは、ショート動画が短時間で制作・編集できるためです。
短い時間で印象に残せる
広告は通常、企業がユーザーに向けて一方的に送信される傾向がありますが、ショート動画は対話の要素が強く、ユーザーの好みや意見を直接反映しやすいツールです。
人気のある動画やバズる動画は、ユーザーにとって分かりやすく魅力的であり、そのような動画をシリーズ化することで、ユーザーの興味を引き続け、ファンを増やすのに役立ちます。
社員紹介を嫌味なくできる
ショート動画を活用することで、普段の会話のようなフランクな雰囲気で社員を紹介することができます。
企業のSNSアカウントでは、社員が質問に答えたり、社長との会話をするなど、日常のさりげない様子を収めた動画が人気を集めています。
社員が登場する動画を共有することで、会社の事業やサービスではなく、そこで働く人々に興味を持ってもらうことができます。採用活動の場面だけでなく、企業のイメージアップにも効果的な手法です。
ショート動画を活用したマーケティングがしやすい業種
【飲食業】
ショート動画と飲食業界は相性が良く、グルメ系のハッシュタグは人気があり拡散されやすい点や、位置情報や食べログも載せることができる点などといったメリットがあります。
[参考例]
ベビタピ
ベビタピは、大阪のアメ村と東京の原宿にあるタピオカ店です。
人気インフルエンサーのしなこさん(@ssshinako)がプロデュースしており、「バズるスイーツ」をコンセプトにしています。
スポンジに見立てたケーキや、流行している地球グミに似せた商品などを紹介しており、「流行×TikTok」のシナジーを活用して、37万人のフォロワーを獲得しています。
サブウェイ
サブウェイ|パンとサラダが苦手なのですがカスタムできますか?
サブウェイは、アメリカ発祥のサンドイッチチェーン店です。
サブウェイの公式TikTokアカウントでは、スタッフが自らおすすめのトッピングを紹介したり、ユーザーからのリクエストに答えたりするなどといった内容の動画を投稿しており、活発なコミュニケーションが行われている点が魅力です。
【人材サービス業】
人材サービス業界は、社員紹介や会社の雰囲気を具体的にユーザーに伝えることができることが大きなメリットです。
ユーザーの求めている情報を、分かりやすく、かつカジュアルに伝える動画は、就活生や求職者にとても需要があります。
[参考例]
キャリアパーク
【公式】キャリアパーク就活講座|面接官が不合格を出すサイン5選
就活対策コンテンツを無料公開している就活情報サイトであるキャリアパークのYouTubeアカウントでは、社員が学生からの就活の質問に答えたり、就活時に役立つ情報をシミュレーション形式で実践的に提供したりなどといった動画を提供しています。
Z世代を対象とした人材採用にも効果的です。
マイナビ転職
株式会社マイナビは、仕事や転職に関するあるあるやノウハウを内容にした動画を、TIkTokやYouTubeショートで投稿しています。
TikTokではフォローしていないクリエイターの動画も「おすすめ」に表示されるようになっており、TikTokのアルゴリズムを効果的に活用した事例となっています。
【アパレル業】
アパレル業界は若い世代をターゲットにしたマーケティングに効果的です。
[参考例]
GU
【公式】GU(ジーユー)|JC・JKにおすすめ GU新作セットアップ
アパレルブランド「GU」は、主に社員がファッションコーディネートを紹介する動画を提供しています。
インフルエンサーやモデルでなく、店舗の身近なスタッフが紹介することで、消費者が着用イメージを持ちやすく、購買意欲を高めることが特徴です。
購買行動を促進するために、「スタッフのおすすめ」や「週ごとのコーディネート」などのPR内容が含まれています。
ファッションコーディネートの紹介動画は、実際の店舗や階段を上るシーンなど、さまざまな場所や動きで撮影されています。
WEGO
若者向けのファッションアイテムを取り扱うアパレルブランドのWEGOは、WEGOスタッフがファッションのお悩み解決やおすすめのコーディネートを、YouTubeショートで紹介しています。
自社のアイテムを使用することで、ユーザーの購買意欲を引き立て、トレンドもしっかり掴んだ内容で、魅力的なコンテンツになっています。
【化粧品業】
化粧品業界もアパレル業界と同じく、特に若い世代からの関心を多く集めています。
最近は性別問わずに化粧品に関する情報のニーズがあるため、化粧品業界は、ショート動画を活用して製品の販促により力を入れています。
[参考例]
ロート製薬
ロート製薬株式会社のアカウントでは、製品紹介や美容情報を中心に投稿されています。
トレンドの楽曲やハッシュタグを活用した動画は、ユーザーに強い印象を与えます。
また、Vtuberや社員、公式キャラクターが登場することで、楽しく視聴できる広告感のないコンテンツが特徴です。
このような使い方の巧みさから、TikTokの企業アカウントの中でも注目されています。
shu uemura
日本のコスメブランドであるshu uemuraは、企業自体のアカウントから動画を投稿するのではなく、人気のある美容系のクリエイターにPRをしてもらう形で、製品の情報を拡散しています。
美容系クリエイターのレビュー動画を参考にして化粧品を購入するユーザーが増加しています。
この動向を利用して、インフルエンサーにPRしてもらう企業も増えています。
【不動産業】
ショート動画を利用した業界で最も注目されている業界が、不動産業界です。
気軽に物件の内見ができ、企業の認知向上や顧客獲得にもつながります。
導入している企業がまだまだ少ないので、競合他社に差を付けられる可能性があります。
[参考例]
Roombox
SNSを通じてお部屋探しや不動産仲介を行う株式会社Roomboxが運営する「内見女子」のアカウントは、お部屋探しサービスの広告として、毎日賃貸物件の内見動画をYouTubeショートやInstagramのリール機能で発信しています。
楽しくお部屋探しを進めることができ、ユーザーに「引っ越したい」という気持ちを引き立てています。
RoomPa(ルムパ)
RoomPaは、関東エリアのスタイリッシュな住宅情報を発信するYouTubeチャンネルです。株式会社Amufiが運営しており、ユーザーのニーズに合った不動産仲介サービスを提供しています。このチャンネルでは、ユニークで少し変わった物件がルームツアー形式で紹介されています。ナビゲーターの明るく楽しい語り口が視聴者を魅了し、テレビ番組のようなエンターテイメント性が人気の理由です。
ショート動画マーケティングを成功させるためのポイント
企業がショート動画マーケティングで成果を収めるためのポイントとして、以下が挙げられます。
コンセプト・ターゲットの明確化
企業が動画のアカウントを運用する際には、動画のコンセプトやターゲット層を明確にすることが重要です。
ターゲット層を明確にしないと、ユーザーに届けたい動画の内容と動画を届けたいユーザーの好みが噛み合わず、どのユーザーにも響かないものになる可能性があります。
特に、ショート動画は若年層が多く利用しているため、ターゲットの年齢や性別、トレンドワードなどを詳細に設定すると良いでしょう。また、ターゲット設定にとどまらず、より詳細に想定ユーザーを決定したペルソナまで作成できると良いでしょう。
ペルソナとは、架空の人物像と考えることもでき、ターゲットに設定した人物群の想定から家族構成や職種、勤務先でのポジション、性格などを作成し人物の想定まで詳細度を高めたものです。
購買行動につなげるためにも、キーワードプランナーなどを活用し、ターゲットが関心を示す動画を作成することが大切です。
定期的で統一された時間での投稿
企業がショート動画を活用する際には、定期的に同じ時間帯に動画を投稿することが重要です。
一定の時間帯に投稿することで、視聴者がその動画の投稿時間を覚えやすくなり、視聴者のファン化につながります。
特に、ショート動画視聴者が多いとされる17時〜20時や21時〜23時の時間帯に投稿するのがおすすめです。
ただし、視聴時間は年齢層や世帯状況によって異なるため、ターゲット層、設定したペルソナに合わせて投稿時間を調整しましょう。
自社メディアとプラットフォームの効果的な活用
ひとつのショート動画を複数のメディアに展開することで、より多くのユーザーに見てもらう機会が増えます。
多くのクリエイターがInstagramリールやYouTubeショート、TikTokにそれぞれアカウントを作成し、動画を投稿しています。ターゲット層にリーチできるプラットフォームを積極的に活用しましょう。
また、各種SNS、オウンドメディアや自社のメールマガジンを運用している場合、ショート動画の投稿・更新をお知らせし、視聴を促すことも可能です。
長尺動画やウェビナーへの誘導
BtoCでは、ショート動画を視聴したことがきっかけで購買行動に繋がることがあります。
しかし、BtoBではBtoCとは異なり、意思決定が長期化する傾向にあるためショート動画1本のみで契約に結びつくことは基本的にはありません。
あくまでショート動画を起点として、長尺動画やウェビナー、リアルセミナーなどへの誘導が効果的です。
BtoCでも、一度ファン化したユーザーは「もっとこの企業のコンテンツを見たい」と考える傾向にあります。そのため、BtoB企業に限らず、BtoC企業も長尺動画やウェビナー、リアルセミナーへの導線を設置しておくことが大切です。
購買に結びつくターゲットへのリーチを重視
アカウントのフォロー数や動画再生数が多いからといって、売上が上がるとは限りません。
知名度向上を目的として動画を投稿している場合でも、コメント欄にコンバージョンにつなげるための導線を設置するなどして売上を上げることが可能です。
トレンドの把握
数万回再生される「バズる」ショート動画を制作するには、BGMの使い方や演出、テンポ、長さなどのトレンドを迅速に捉える必要があります。
まずは、投稿先のプラットフォームで人気のショート動画に共通する要素を研究し、BGMやテンポ、演出を分析しましょう。
撮影と編集は短時間で済ませ、思いついたらすぐに行動するスピード感が重要です。
試作回数を増やし、PDCAサイクルを迅速に回すことが、トレンドに合ったショート動画を作成するコツです。
ショート動画作成のポイント
企業が再生数の上がるショート動画を作成するためには、1分で重要な情報が伝わるような構成が重要であり、以下のような点がポイントとなります。
開始から「続きが気になる!」動画
視聴開始からユーザーの心をつかむ動画を作成するため、動画の最初の数秒は特に魅力的にしましょう。
ユーザーはショート動画開始から約2秒でそのショート動画を「見続けるか」判断します。
共感を呼ぶ内容や適切なハッシュタグを設定し、編集機能(エフェクト)を活用してハイクオリティな動画に仕上げることで、視聴を続けてもらえるでしょう。
耳に残るフレーズや音楽の使用
投稿する動画には、企業の印象を視聴者に深く残りやすくするために、視聴者が覚えやすいフレーズや音楽を取り入れましょう。
インパクトのあるフレーズは各SNSで注目されやすく、企業の認知度向上に寄与します。
また、インパクトのあるフレーズを面白いと感じたユーザーがパロディ動画として投稿し、拡散してくれることもあります。
加えて、ショート動画シーンでの「流行りの音楽」を投稿に取り入れることも大切です。ショート動画を閲覧する際に、音源検索から動画を探すユーザーも存在しているためです。
ただし、音楽の使用に際しては、著作権や関連する権利を尊重し、必ず許諾を取得することが重要です。
音声がオフでも理解できる動画
どんなシーンでもストレスなく視聴できるよう、音声のオンオフ問わず内容が理解できるように制作するとユーザーフレンドリーな動画になります。
ショート動画内の音声をすべて字幕で表示するほかにも、そもそも言語を用いず視覚的に楽しめる動画を制作するのも1つの手法です。
作り込み過ぎない動画
ショート動画では、日常的な一場面を演出することも戦略の一つです。
等身大の投稿が好まれつつある昨今、作り込み過ぎたショート動画はかえってユーザーの拒否反応を引き起こしてしまうことも考えれられます。
また、一般ユーザーの投稿の中で広告的な印象が強まってしまい本来伝えたいイメージからは遠ざかってしまうことがあります。
スキマ時間に気軽に見られるショート動画では、親しみやすくストレスフリーな演出が長時間の視聴を促進します。
まとめ|動画作成に困ったらドコドアにお任せください!
今回は、ショート動画をビジネスとして活用したい方に向けて、ショート動画を活用しやすい業種や動画を作成する際のポイントをご紹介しました。
ショート動画のトレンドは常に変化しています。これらのトレンドを把握し、創造性を発揮することが成功の鍵です。動画マーケティングでは、従来の手法では伝えきれない情報や新しいアプローチが可能であり、今後も重要性が高まるでしょう。ただし、効果的なコンテンツ制作は挑戦が多いため、信頼できるパートナーとの協力が重要です。
私たちドコドアは、これまでに1,600社以上のホームページ制作やコンサルティングを請け負ってきた総合デジタルマーケティングカンパニーです。SEO対策やアプリ開発をはじめ、MEO対策、Web広告の運用代行まで幅広いマーケティングの知識と経験を生かして、数多くのお客様の課題を解決してきました。ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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