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【Shopify Flow】請求漏れを防ぐ!期日後に支払いのリマインダーを自動で送る方法

請求書払い(Invoice)や後払いを採用しているShopifyストアでは、支払いの遅れ(延滞) が発生すると、売上回収に余計な時間と労力がかかることがあります。特にB2B取引では、期日後に連絡を入れ忘れるケースも珍しくありません。
こうした「人的ミスによる請求漏れ」を防ぐために活用したいのが、Shopify Flowの 「期日後に送信された支払いリマインダー」テンプレート です。
このテンプレートを利用すると、支払期限を過ぎた未払いの注文に対して、自動でメールリマインダーを送信できる ようになります。担当者が都度確認しなくても、Flowが期限管理を代行してくれるため、業務効率が大幅に向上します。
本記事では、このテンプレートの 概要、メリット、ワークフロー構造、作り方(実践編)、さらに 応用テクニック や 注意点 まで含め、現場ですぐ使える形で詳しく解説します。
目次
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Shopifyワークフローとは
Shopify Flowのワークフローは、注文や在庫、顧客データに基づいてルールベースの自動化を実現できるアプリです。トリガー → 条件 → アクション という流れを組み合わせることで、日々の運用業務を大幅に効率化します。
詳しくはこちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください!
「期日後に送信された支払いリマインダー」テンプレートの概要
このテンプレートは何をしてくれるのか?
「期日後に送信された支払いリマインダー」テンプレートは、注文の支払い期限を過ぎた場合、自動的に顧客へリマインドメールを送信するワークフローです。
Shopify Flow におけるトリガーは主に以下のデータを監視します。
- Payment due date(支払い期日)
- Order.paymentDueAt
- Order.financialStatus(支払い状況)
- Order.customer.email
テンプレートは、Order(注文)データと紐づいており、支払いが期限を過ぎても未払いの状態(financialStatus: pending または unpaid)だった場合に、リマインダーメール送信アクションが動作する仕組みです。
テンプレート名が示す「期日後に送信」の意味
このテンプレートは Shopify Flow の中で特に BtoB の支払い管理と相性がよく、Net30 / Net60 / Net90 といった 支払い期日(Net terms)を設けている事業者向けに最適化されています。
「期日後」とは、設定された due date の日時がシステム時間を超えた瞬間を指し、Flow が自動的に条件を判定し、支払い催促メールを送信します。
テンプレートを利用するメリット
① 請求漏れや入金遅延のリスクを最小化できる
支払いリマインダーの最大のメリットは、期限の見落とし防止です。通常、担当者が請求書の送付後に支払い情報を定期的に確認し、期限を過ぎた注文を手動で抽出し、リマインドメールを送信する必要があります。このプロセスは地味ですが非常に重要で、同時に“ヒューマンエラーが最も起こりやすい領域”でもあります。
テンプレートを利用すると、こうしたチェック作業そのものを完全に自動化できます。期限が過ぎたかどうかは Flow が常に監視してくれるため、人が判断する必要はありません。「気づいたら期限から5日経っていた」「フォルダを見落としていた」といった手動作業特有のトラブルもなくなり、請求管理全体が非常に安定します。
② 担当者の業務負担を劇的に軽減し、属人化も防げる
請求管理は担当者の経験値に依存しがちで、属人化しやすい業務の代表例です。個々の判断でタイミングが変わったり、口調がバラバラなメールが送られたり、対応の質にムラが出てしまうこともあります。
しかし Flow を導入することで、リマインドのタイミングや文面を統一でき、誰が担当しても同じ品質の対応が継続できます。特に、人員が少ないチームやスタートアップ企業では、請求管理の自動化は“経営リスクを回避するための投資”としての価値が高まります。
③ 顧客との良好な関係を保ちながら督促できる
督促メールというとネガティブな印象を抱かれがちですが、適切な文面で丁寧に知らせることで、逆に「フォローが丁寧な会社」という印象を与えることもできます。特に BtoB の場合は、単なる催促ではなく、互いのビジネスをスムーズに進めるための“確認”としてのニュアンスが重要です。
Flow を使って一定のトーンを保ったメールを送ることで、感情的な表現になってしまったり、言い回しが不適切になってしまうリスクを避けられます。常に一定の品質で、段階的にていねいな連絡ができる点は、手動にはない大きなメリットです。
ワークフローの仕組み
今回の「期日後に送信された支払いリマインダー」テンプレートは、Shopify が B2B の未払い管理に向けて提供している標準的なワークフローです。テンプレートには、あらかじめ次の 4つのステップが含まれています。
トリガー:Payment schedule is due
支払い期日が到来したタイミングでワークフローがスタートします。
これは「支払い期日になった瞬間」ではなく、Shopify がスケジュールされた支払いタスクを検知した時点でトリガーが発火します。請求スケジュールが正しく設定されている場合、最も適切なタイミングでリマインダー処理が開始されます。
待機(Wait):1 day
トリガー発火後、ワークフローは 1日間の待機 を行います。 この待機期間の役割は、あくまで「猶予を与える」こと。支払い期日に気づいて自発的に支払うユーザーが一定数いるため、その自然発生的な支払いを待つ設計になっています。
条件(Conditions):Payment schedule is not paid(支払い済みでない)
待機後、「支払いスケジュールが未払いかどうか」を判定します。 支払い済みであれば、ワークフローはそこで終了。未払いの場合のみ、次のアクションへ進みます。
この条件分岐は、顧客に重複して通知を送らないために必須で、顧客体験の悪化を防ぐ重要なステップです。
アクション:Send payment reminder
最後に、支払いリマインダーのメールを自動送信します。
作り方・設定手順(実践編)
ステップ①:Flowアプリを開く
Shopify管理画面 → アプリ → Shopify Flow を開きます。「フローを作成」をクリック。

ステップ②:テンプレートを選択
ワークフローを作成から開くと最初から自作する「トリガーを選択」とテンプレートが見れる「テンプレートを閲覧」ボタンが出るので、今回は「テンプレートを閲覧」を選択。

「期日後に送信された支払いリマインダー」を選択します。

テンプレートを選択するとフローが表示されるので「インストール」をクリック。 
ステップ③:ワークフロー構成を確認
トリガー:Payment schedule is due
テンプレートを開くと、最初のステップとして「Payment schedule is due」が設定済みになっています。これは、B2B の請求書支払いの期日の到来を検知するトリガーで、特別な設定変更は不要です。
Wait(待機):1 day
次のステップには Wait ブロックがあり、初期設定で1 dayが入っています。 この値は自由に変更可能ですが、デフォルトの 1日は「催促を送る前の猶予期間」としてバランスが良いため、まずはそのまま利用するのがおすすめです。
条件ブロック:Payment schedule is not paid
Wait の直後に条件ブロックが配置されており、以下のように設定されています。
If:Payment schedule is not paid(支払いが完了していない場合にのみ実行)
条件はそのまま利用できますが、業務によっては「部分支払いがされている場合をどう扱うか」など細かい調整も可能です。
アクション:Send payment reminder
条件が true(未払い)だった場合のみ、支払いリマインダーの送信アクションが実行されます。
リマインダーの内容については管理画面から設定に移り、「通知」>「お客様への通知」>支払いリマインダーから設定が可能です。

ステップ④:ワークフローをオン、テスト注文で動作チェック
B2Bのテスト用支払い期限を設定し、期日前後でワークフローが動くか確認します。
活用シナリオ
シナリオ1:Net30・Net60などの掛け売り(BtoB)の運用
BtoB取引では掛け売りが主流であり、支払いが30日後・60日後・90日後といった請求サイクルで運用されます。取引先の数が増えるほど、誰がいつ支払い期限なのかを手動で把握するのは非常に困難です。
このテンプレートを導入することで、期限が訪れた時点で自動的にメールが送られるため、担当者は細かい管理作業から解放されます。さらに、複数のリマインドステップ(期日直後、3日後、7日後など)を組み合わせれば、支払い遅延が発生した際のフォロー体制を盤石にできます。
シナリオ2:後払い・請求書払いを採用しているD2C
個人向けの後払いサービスを導入している D2C では、顧客が“支払いを忘れてしまう”というケースが非常に多くあります。特に銀行振込などは、自分で操作しなければいけないため、忙しい生活の中で後回しになりがちです。
Flow を利用して期日直後に丁寧な文面でリマインダーを送れば、顧客にとっても「親切な通知」として受け取られやすく、トラブルを避けつつ未払いの発生を抑えられます。
シナリオ3:イベント・講座・サービス提供など期日が明確な案件
講座受講費、イベント参加費、サービス提供の前入金など、支払い期限を設けるビジネス全般で活用できるのがこのテンプレートの強みです。
特にイベントは「期日前に支払ってもらうこと」が重要であり、期限を過ぎるとこちらの準備にも支障をきたします。Flow を導入しておけば、自動的に参加者へフォローが送られるため、他業務に集中しつつ当日のトラブルを防げます。
応用テクニック
① リマインダーを段階的に送る「ステップ型ワークフロー」
テンプレートを1回だけ使うのではなく、同じ構造を複数コピーし、「期日直後 → 3日後 → 7日後 → 最終通知」など段階的に送る方法があります。これは、実際の請求管理会社でも一般的に行われているアプローチで、心理的にも非常に効果があります。
たとえば、期日直後のメールでは軽いニュアンスで「期限が過ぎていますのでご確認ください」と案内し、それでも支払いがなければ3日後に少し丁寧な再通知、7日後には本格的なフォローといった形で文面の内容を段階的に変えていくことができます。
段階ごとに文面を最適化すると、顧客との関係を崩さずに未払い回収を高めることができるため、中規模以上の事業者には特におすすめの手法です。
② 社内通知と組み合わせて“二重の抜け漏れ防止”を実現
顧客へのメール送信に加えて、Slack・メール・管理者への内部通知を組み合わせることで、社内の誰も見落とさない体制を作れます。例えば、「自動リマインダーを送ったが、5日経っても支払われていない注文」を検知して管理者だけに通知するワークフローを追加すると、より高度な回収フローを構築できます。
③ タグを付けて管理画面でフィルタリング
Flow では「タグを付与する」アクションを併用できるため、未払い注文に overdue-payment タグを付けておくと、管理画面から簡単に該当注文を絞り込めます。さらに、支払いが完了したタイミングでタグを削除するワークフローを作れば、顧客管理データベースとしても非常に使いやすくなります。
導入時の注意点
メールが迷惑フォルダに入る可能性を考慮する
支払いリマインダーは確実に届ける必要があります。しかし、送信元ドメインの設定(SPF/DKIM/DMARC)が適切でない場合、顧客に届かず迷惑メール扱いになるケースがあります。
特に BtoB の場合、相手側のメールサーバーはセキュリティが強化されていることが多く、DMARC が未設定だと弾かれる可能性があります。
導入前に必ず送信ドメイン認証を済ませておくことは必須の前提と言えます。
条件を複雑にしすぎると誤作動の原因になる
Flow は自由度が高い反面、条件を複雑にしすぎると意図したタイミングで動作しなくなることがあります。特に「期限を過ぎていないのに送られてしまう」「一部の注文だけ送信されていない」というようなトラブルは、条件の重複設定が原因である場合が多いです。
最初はテンプレートの構造をそのまま利用し、追加する条件は少しずつにとどめ、動作テストを丁寧に行うことが運用成功の鍵になります。
同じ注文に複数回メールが送られないように配慮する
Flow は条件に一致すれば何度でも動作する性質があります。そのため、同じ未払い注文に対して何度も同じメールが送られると、顧客からの印象も悪化し、逆効果になってしまうことも。
これを防ぐには以下のような工夫が必要です:
- 送信した注文にタグを付けて「既に送信した注文」を除外する
- 日付条件で「期日当日のみ」動作させる
- ステップ型送信の場合は、それぞれ別の条件を設ける
これらの工夫により、適切な頻度で、過不足のないリマインドを行うことが可能になります。
まとめ|請求管理の自動化でビジネスを強くする
「期日後に送信された支払いリマインダー」テンプレートは、請求管理の煩雑さを解消し、ヒューマンエラーのない安定した運用を実現するための非常に強力なツールです。期限判定から未払いチェック、顧客へのメール送信までを自動化することで、担当者の負担は大幅に減り、顧客との信頼関係も維持できます。
さらに、段階型のリマインダーやタグ管理、Slack 通知などを組み合わせれば、自社に最適な高度な請求管理フローを構築でき、キャッシュフローの安定にも直結します。
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