Web施策といえばSEO（Search Engine Optimizatio：検索エンジン最適化）対策が表だっていますが、不動産をはじめとする店舗来店型のビジネスの場合は、MEO対策を行うのが効果も高く、即効性が期待できます。その理由について、次項から詳細を見ていきましょう。

MEO対策については、「MEO対策とは？やり方やSEOとの違い、メリット・デメリットを徹底解説」でも詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。

MEO対策が不動産会社におすすめの理由は下記のとおりです。

• 通常の検索結果よりも上に表示される
• ユーザーアクションを促しやすい
• 集客方法を増やせる
• 競合と差別化できる
• 広告費を抑えられる

上記のなかでも特筆すべきは、「競合との差別化ができる」点です。Web施策のなかでは、SEOほど知名度がなく、しかし集客効果の高い方法がMEO対策です。まだ認知度の低い今がブルーオーシャンであるとも言える施策であるため、まだ取り組んでいない場合はすぐにでも取り掛かるようにしましょう。

通常の検索結果よりも上に表示される

「地名+業種」で検索した場合、SEO対策を行った通常の検索結果よりも上部に表示されます。たとえば下記は「渋谷　不動産会社」と検索した結果です。

上記のようにSEO記事よりも上に地図と店舗情報（Googleビジネスプロフィールの情報）が表示されます。ここで注意しておきたいのがスマホから閲覧した場合です。国民の7割が所有するスマホの縦画面では、スクロールしない限り検索結果の画面にはGoogleビジネスプロフィールの情報しか表示されません。

また不動産会社への来店を考えているユーザーが欲しいのは「住所・マップ（自宅からの距離）」「口コミ」「営業時間」「電話番号」などの情報です。それらの情報を得られれば、あとは自分でも比較検討ができるので、わざわざポータルサイトやWebの比較記事を読む、という行動に移すことは考えにくいでしょう。

ユーザーアクションを促しやすい

Googleビジネスプロフィールには下記のような情報を掲載でき、ワンクリックでアクションが起こせるようになっています。

• 店名
• 口コミ
• 住所
• 電話番号
• 営業時間
• Webサイト
• 予約フォームのURL

「地名+業種」で検索するユーザーは、引越しを予定していることはほぼ確実なので、サービスを利用する意欲の高いユーザーです。相性の良さそうな不動産会社があれば、すぐにでも問い合わせしたいと考えていますが、Webサイトなどで住所や電話番号を調べなければいけないとなると、問い合わせる気力を削がれてしまうでしょう。

その点、Googleビジネスプロフィールではワンクリックで電話をかけたり地図を見られたりするので、来店や問い合わせ、予約の心理的ハードルが下がります。

集客方法を増やせる

「地名+不動産」で検索した場合、SEOの検索結果にはポータルサイトが表示されることがほとんどです。ポータルサイトの活用も集客方法としては効果的ですが、掲載できる情報には限界があり、また競合他社の情報に埋もれてしまう可能性も否めません。

一方、Googleビジネスプロフィールでは自店舗の基本情報はもちろん、投稿機能により「最新情報」「イベント」「特典」「商品」といった情報も掲載可能。ただマップに店舗情報を表示するだけではなく、効果的に活用できればGoogleビジネスプロフィールが集客チャネル（顧客との接点）と化してくれます。

競合と差別化できる

Googleビジネスプロフィールは2014年に始まったサービスであるため、その歴史は浅く、MEO対策もSEO対策ほどの認知度がないのが現状です。つまり、MEO対策を行っている不動産会社はまだ少ないため、今はじめておくことで競合との差別化を容易に図れます。

広告費を抑えられる

オンラインでもオフラインでも集客するとなると費用が発生することがほとんどです。SNSにおいては無料で利用・集客できますが、効果がでるまでに時間がかかるのが難点です。即効性を期待する場合は、Web広告やチラシといった方法がありますが、ある程度の費用が発生する点は留意しておく必要があります。

その点、Googleビジネスプロフィールであれば、登録はもちろん利用も無料。MEO対策は自分でもできますが、担当させる人員がいない、作業する時間がないという場合には外部の会社に委託もできます。そうした場合でも、SEO対策を依頼するよりもリーズナブルに済むことがほとんどです。また競合が少ないこともあり、WebマーケティングやMEO対策の知識を持つ業者に依頼すれば、短期間での効果が見込めるでしょう。

高い集客効果が期待できるMEO対策。基本的には下記の手順に沿って行います。

1. Googleビジネスプロフィールに登録する
2. オーナー確認を行う
3. 自店舗の情報を入力する
4. ほかの自社メディアと情報を一致させる（名称や住所、電話番号などの表記方法）
5. 良い口コミを集めるなどの施策を行う

MEO対策にはGoogleビジネスプロフィールのアカウントが必須です。そのため、まだアカウントをお持ちでない場合は、この機会に登録だけでも済ませておきましょう。Googleビジネスプロフィールの登録方法は「Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)とは？できることや登録方法を紹介」で、画像付きで解説しているので参考にしてください。

ただし、登録においても入力の項目が多いなど、意外と手間がかかりますが、業者に依頼する場合は登録から代行してくれるので、MEO対策を一から丸投げ可能です。

自力でMEO対策をする場合は、下記のようなポイントを抑えておく必要があります。

• 常に最新の情報にアップデートしておく

Googleではユーザーにとって価値のある情報提供を信条としており、そのユーザーは鮮度の高い情報を求めています。そのため、MEO対策で上位に表示させるためには、定期的に自店舗の情報を更新する必要があります。

• 店舗情報にキーワードを設定する

Google検索やマップ検索ではユーザーが検索するキーワードに関連性の高い情報を上位に表示します。たとえば不動産会社の場合は、「地名+不動産会社」や「地名+不動産+アパート」などのキーワードで検索されるでしょう。こうした情報と関連性の高い情報であることを示すために、関連するキーワードを盛り込むなどの工夫が必要です。

• 口コミの管理・返信

GoogleはMEOの評価基準として口コミの数や質を重視しています。口コミの数が多く、評価の高いお店ほど「ユーザーに情報提供する価値の高いお店」と考えられるからです。そのため、来店してくれたお客さんに口コミ投稿を促す施策が必須。また、内容の良し悪しにかかわらず口コミには丁寧に返信することで、見込み客に誠実さをアピールできるでしょう。

不動産会社がMEO対策をする際は、Googleビジネスプロフィールのガイドラインに一度は目を通しておきましょう。知らないうちにガイドラインに違反してしまうと、Googleビジネスプロフィールはもちろん、その他のGoogleサービスの利用を停止されてしまう可能性があります。利用の際の主な注意事項としては下記が挙げられます。

• ユーザーに誤解を与えるような不正確な情報
• 質が低く、ビジネスとは関連性の低い内容の投稿
• 割引やキャンペーンを過度に強調するコンテンツ
• 違法なサービスや販売に関するコンテンツ
• リンクを含むコンテンツ

また、良質な口コミを集められれば、MEO対策で上位に表示される可能性を高められますが、口コミの自作自演はNGであることを留意しておきましょう。Googleではアカウントや端末などから操作時間、位置情報などのデータを常に監視しています。そのため、自作自演の口コミはバレる可能性が高く、最悪の場合Googleビジネスプロフィールのアカウントを凍結されてしまうので注意が必要です。

弊社サービスであるドコドアMEOで請け負った不動産会社様のMEO対策では、下記のような効果が出ています。

【MEO対策の成功事例】

不動産会社O様

• 検索順位：15位　→　2位
• 口コミ数：0件　→　7件
• 行動回数：47回　→　70回

MEO対策は無料で登録・利用できるため、来店できる店舗を持つビジネスオーナーであれば、誰にでも簡単に始められます。しかしその手軽さの反面、MEO対策やWebマーケティングの知識がないと、「始めたは良いけど、効果がでないから諦めて放置している」といった状況に陥りがち。MEO対策に手をかけてきた時間と労力が無駄になってしまう可能性もあるので、MEO対策はできれば専門業者に依頼するのがおすすめです。

弊社では、これまで1,600社以上のWeb制作やコンサルを請け負ってきた実績があります。そのため、MEOをはじめ、Webマーケティングについても精通しており、効率的なMEO対策の実現を可能にします。ノウハウがない状態で取り組んでも骨折り損のくたびれもうけになる可能性が高いので、これからMEO対策に取り組もうとお考えの場合は、ぜひ一度、弊社にご相談ください。

▼詳しくはこちら
https://docodoor.co.jp/lp_meo/

特にスマホユーザーが多い昨今では、検索しながら店舗に向かうという行動モデルも考えられます。そうした場合にGoogleビジネスプロフィールの情報が薄い店舗と厚い店舗、また上位に表示される店舗と下位に表示される店舗ではどちらの方が、より集客効果が高いかは誰が見ても明らかでしょう。

このようにMEO対策は集客効果の高い施策ですが、まだあまり知られていないのが現状です。裏を返せば今がチャンスだとも言えるでしょう。そのため、まだMEO対策を始めていない場合は、すぐにでも取りかかるようにしましょう。またGoogleビジネスプロフィールに登録しているけど効果がでていない場合は、ぜひドコドアにご相談ください。効果的なMEO対策を実施するためのプランをご提案いたします。

MEO対策を含め、不動産会社に効果的な集客方法については「不動産会社の集客方法｜ホームページ制作のポイント、Web集客の重要性も解説」で詳しく解説しているので、合わせてご確認ください。