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酒蔵・酒造のホームページ制作|参考にしたいWebサイト28選

酒蔵・酒造のホームページを制作するためには、適切なターゲット設定と目的に合ったコンテンツ作りが大切です。

こちらの記事では、Webマーケティングによってユーザーを魅了している酒蔵・酒造をピックアップ。「デザインが魅力的な酒造・酒蔵のWebサイト」「コンテンツが魅力的な酒造・酒蔵のWebサイト」の2つに分けて、参考にしたいポイントを紹介していきます。

記事の後半では、ユーザーの心を掴むために押さえておきたいポイントも解説しているので、最後までご覧ください。

デザインが魅力的な酒造・酒蔵のWebサイト21選

はじめに紹介するのは、デザイン性に優れた酒蔵・酒造のホームページです。

ユーザーの興味・関心を惹きつけるためには、酒蔵ならではの魅力が伝わるデザインが大切です。加えて、どこをクリックしたらどんな情報が得られるかが直感的にわかる設計になっていることも重要。酒蔵・酒造のWebサイトを制作する際は、ユーザーの視点に立って使いやすい構成を考えましょう

参考にしたい酒蔵・酒造のWebサイトは、次の21個です。

  • 八重垣(ヤヱガキ)
  • 谷櫻酒造
  • 國乃長
  • 王祿
  • 櫻正宗
  • 鍋島
  • 大嶺酒造
  • 木屋正酒造
  • 人気酒造
  • 浜千鳥
  • 花泉酒造
  • 楯の川酒造
  • 今代司酒造
  • 頚城酒造
  • 吉乃川公式オンラインショップ
  • 黒木本店
  • 西堀酒造
  • 西酒造
  • 中埜酒造
  • 上川大雪酒造
  • 小牧醸造

八重垣(ヤヱガキ)

ヤヱガキ酒造株式会社

引用元:https://www.yaegaki.co.jp/sake/

寛文6年に現・兵庫県姫路市で創業した歴史ある酒造・ヤヱガキ酒造株式会社。土壌の恩恵を存分に受けた米と水、熟達した技術で長年の美味しさを守り続けています。

サイトのメインビジュアルには華やかな食卓で注がれる日本酒の写真を大きく掲載。スクロールに合わせて、日本酒がフォーカスされる動きによって製品が際立っています。

和食に限らず様々な料理が並ぶ現代風な食卓は、伝統を受け継ぎながらも、その時代ときどきのライフスタイルに合わせた酒造りを目指し続けるヤヱガキらしさが表れています。

ヤヱガキ_セクション

さらに「人生を豊かにめぐらせる」「食が引き立つ万能の一献」などのキャッチコピーも、食文化と共にある日本酒の印象を増進。酒本来の美味しさだけでなく、料理とのペアリングや食事そのものの楽しさなど、製品の背景にあるストーリーも伝わります
消費者の生活に寄り添うヤヱガキならではのこだわり溢れるサイトです。

谷櫻酒造

谷櫻酒造

引用元:https://www.tanizakura.co.jp/

谷櫻酒造有限会社は180年近い歴史を持つ山梨県の酒造蔵。風土に根ざした地酒の数々は、多数の受賞歴を持つ一級品です。

トップページは躍動感ある写真を大きくレイアウト。インパクトを与えつつ、互い違いに並べることでページ全体に余白を生み、圧迫感を感じさせません。職人の手つきや真剣な眼差しからは、谷櫻の酒造りに対する真摯な姿勢を感じます。

谷櫻酒造_セクション

また、見出しや本文は全て黒字のゴシック体で統一され、可読性を向上。ゴシック体はポップなイメージがありますが、色数を白と黒の二色に絞ることで、落ち着いた印象に。

テキストは縦書き・横書きを使い分け、雑誌のようなおしゃれなデザインに仕上げています。

國乃長

國乃長

引用元:https://kuninocho.jp/

かつては「醸の国」と呼ばれた大阪府・摂津富田郷を拠点として、江戸時代末期に創醸した壽(ことぶき)酒造株式会社。醸の国の長としての決意を込めた日本酒「國乃長」をはじめ、清酒やビール、焼酎などの酒造りに勤しんでいます。

トップページから下層ページまで一貫して白い背景に黒字をのせたシンプルなデザイン。極限まで色数を絞っているからこそ写真に目を引かれます。

蔵の歴史 - 壽酒造株式会社 - 國乃長

下層ページでは、テキストと写真を左右交互に配置。情報量を担保しつつ、ユーザーにストレスを感じさせない工夫が見られます。余白に散りばめられた手書き風のイラストも可愛らしく、程よく堅苦しさを軽減。
ミニマルなデザインながらも細かな工夫が施された素敵なサイトです。

王祿

王祿酒造有限会社

引用元:https://www.ouroku.co.jp/

島根県松江市にある王祿酒造有限会社。地元・東出雲町上意東地区で生産される酒造好適米「山田錦」と、調査団を編成してまで探し当てた自然湧水で、こだわりの日本酒を作り続けています。

英語の見出しが目を惹くスタイリッシュなサイト。スクロールした際にコンテンツがふわりと浮き出てくるモーションは、王祿がモチーフとしている雲を連想させます。下層ページでも同様のモーションを用いて統一感を演出しています。

王祿の酒 LINEUP

商品紹介ページでは、所々に筆のようなタッチのイラストも。線のかすれや、手書きらしく揺らいだ筆跡は王祿が纏う重厚な印象を崩さずも、柔和な雰囲気をプラスしてくれます。各商品の説明文には、名前の由来や誕生秘話が書かれており、読み応えも抜群。背景や蔵人の思いを知った上で呑むお酒は特別なものになるでしょう。

櫻正宗

sakuramasamune

引用元:https://www.sakuramasamune.co.jp/

神戸市・灘で古くから親しまれてきた櫻正宗株式会社。四季折々の、また「ハレの席」
に相応しいお酒を種類豊富に取り揃えています。

名前の通り桜色を随所に取り入れた可愛らしいサイトです。トップページは桜色に合う緑と白の背景が、セクションごとに交互に切り替わるデザイン。色のほか、慶事に似合う花のモチーフを取り入れたり、見出しを囲う枠に装飾を施したりと可憐さ満点です。

skuramasamune

厚塗り感のある背景色光漏れしたような加工の写真が相まって、サイト全体はどこかレトロな雰囲気に。江戸時代に創業した櫻正宗の歴史あるイメージが表現されています。

鍋島

佐賀の酒 鍋島|富久千代酒造

引用元:http://nabeshima.biz/

佐賀県鹿島市にある富久千代酒造有限会社。「地元の米と水で醸し出す地酒」を目指して、1998年に誕生した鍋島ブランドの育成に励んでいます。

スクロールするとページがめくれるように遷移する鍋島のサイト。背景の黒に、テキストの白、アクセントに加えられた赤で深みのあるリッチな印象を表現。黒背景は商品の存在感を際立たせると同時に、高級感を訴求しています。

佐賀の酒 鍋島|富久千代酒造

文章量を減らし、フォントやサイズも無難で控えめなものにしているため、大きく表示した写真に自然と目が向くように。さらにメニューも簡略化し、ヘッダーに設置したグローバルメニューは全てアイコンで表現しています。
鍋島のサイトは多言語に対応していますが、このようにテキストを減らし、ビジュアルでイメージを訴求するデザインは多言語化のしやすさにも繋がるでしょう。

大嶺酒造

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引用元:https://www.ohmine.jp

大嶺(おおみね)酒造は2010年より50年以上休眠状態であった大嶺酒造を復活させた山口県の酒蔵です。”Try new things, Find new innovations”を方針として掲げ、新しい日本酒の創造を目指しています。

ホームページは全体的にモノクロの配色にすることで、シックかつ統一感のあるものに。大嶺酒造の外観をはじめ、ビジュアルもおしゃれなもので統一されています。

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スクロールしていくと、製品や同酒蔵が経営するカフェのメニューなどがカラフルなイラストとともに掲載されています。水彩テイストのイラストによって、シックな雰囲気は保ちつつも商品をしっかり目立たせています。

木屋正酒造

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引用元:https://kiyashow.com/index.html

三重県にある木屋正(きやしょう)酒造は、1818年の江戸時代後期に創業された歴史ある酒蔵です。2005年からは而今(じこん)ブランドを立ち上げ、品質重視の醸造を行っています。

ホームページのファーストビューには、Webサイト内の様々なコンテンツへの導線を設置。いずれも読み応えのあるコンテンツがそろっています。スライド式のメインビジュアルの写真には醸造の様子をダイナミックに捉えたものもあり、ホームページを訪れた人の目を引きます。

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さらに下部には、木屋正酒造のアピールポイントがビジュアルとともに掲載されています。互い違いに掲載することでデザインにリズムが生まれ、ユーザーを飽きさせない工夫につながっています。

人気酒造

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引用元:https://ninki.co.jp

人気(にんき)酒造は福島県にある酒蔵です。創業は1897年の明治時代にさかのぼり、現在は様々な日本酒の醸造・販売を手掛けています。

ホームページでは、醸造のこだわりがビジュアルとともに紹介されています。背景には酒蔵内の様子が常時表示されるようになっていて、酒蔵の雰囲気が伝わってきます。

浜千鳥

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引用元:https://hamachidori.net

浜千鳥(はまちどり)は1923年の大正期から岩手県で日本酒を醸している酒蔵です。地元岩手県で育つオリジナル品種のお米を醸造に使用し、こだわりある酒造りに取り組んでいます。

ホームページでは「お酒は景色になりました」という目を引くキャッチコピーとともに、三陸沿岸の美しい風景をメインビジュアルとして掲載しています。

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ホームページ下部には浜千鳥の一押し商品が一覧で並び、ひと目でラインナップがわかるようになっています。

花泉酒造

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引用元:https://hanaizumi.ne.jp

花泉(はないずみ)酒造は福島県南会津に蔵を構える酒蔵です。花泉をとりまく美しい自然の中で、「花泉」シリーズや「口万」シリーズを主力としたお酒を醸し続けています。

こちらのサイトの特徴は、花泉酒造が大切にしているポイントを「米」「水」「人」「業」という4つの漢字に割り当てて紹介している点です。メインビジュアル下部のアイコンをクリックすることで、内容を詳しく知ることができるようになっています。キャッチーな構成と可愛らしいアイコンで、見る人の興味を引くこと間違いなしです。

楯の川酒造

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引用元:https://www.tatenokawa.com/ja/sake/

楯の川(たてのかわ)酒造は1832年より山形県で酒造業を営む酒蔵です。商品の日本酒はすべてが純米大吟醸であり、それぞれにアルファベットの名前が振られているのも他の酒蔵にはない特徴と言えるでしょう。

ホームページのメインビジュアルには酒蔵の様子が大きく掲載され、商品紹介や会社紹介、買える店といった、ホームページ内のコンテンツが一覧で掲載されいます。ホームページを訪れた人の「知りたい」を満たしやすい情報導線で、ユーザビリティの高さにつながっています。

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さらに、ホームページ下部にはビジュアルを一切使用せず、テキストベースで酒蔵からのメッセージが掲載されています。多くの酒蔵がビジュアルを大きく使うことでインパクトを演出しているのとは異なり、必要な要素のみにまとめることで、つい文字を読みたくなる構成になっています。

今代司酒造

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引用元:https://imayotsukasa.co.jp

今代司(いまよつかさ)酒造は新潟県新潟市に蔵を構える酒蔵です。1767年に創業し、北前船の寄港地でもあった新潟の地において街の歴史、一流の料亭の職人とともにその味を鍛え、追求しています。企業テーマとして「むすぶ」ことを目的として様々なモノとモノを結び続けています。

ホームページは黒地を採用することでシックかつスタイリッシュな雰囲気に。メインビジュアルの中には、企業テーマである「むすぶ」を意識したキャッチコピーも掲載されています。

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さらに進むと、一押しの日本酒のビジュアルを横スクロールで見ることができるようになっています。この仕様により、まるで実際の店舗でお酒選びをしているような感覚を味わうことができます。

頚城酒造

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引用元:https://kubiki-shuzo.co.jp

頚城(くびき)酒造は新潟県の柿崎を故郷とする酒蔵です。日本酒に必要不可欠な「水」「米」「人」を守り、未来に継承してゆくためにさまざまなプロジェクトを展開し、故郷である柿崎や日本酒の未来に貢献しています。

そんな頸城酒造のホームページのメインビジュアルには、酒造の臨場感が伝わるような動画が使用されています。

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ページ内では頚城酒造が大切にしている価値観も掲載し、企業としての理念や目指す酒の姿についても知ることができるようになっています。

モノトーンの配色と写真のレイアウト、程よい余白感によって必要以上に画面がごちゃごちゃせず、訪れた人に伝えたいメッセージや見せたい風景がしっかりと伝わる作りになっています。

吉乃川公式オンラインショップ

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引用元:https://sake-yoshinogawa.shop

吉乃川(よしのがわ)は1548年に新潟県長岡市で創業した、470年以上の歴史を持つ酒蔵です。戦国の世からの伝統を継承すると同時に、大型仕込みによる吟醸造りなどチャレンジとともに醸し続けてきました。

メインビジュアルには、長岡の荘厳な冬景色をはじめ、吉乃川酒造が生まれた土地や酒造りのイメージが湧くようなビジュアルが続きます。

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スクロールしていくとオススメ商品が大きく掲載されています。商品の写真とともに訴求ポイントを端的にまとめたキャッチコピーを掲載することで、サイト全体のデザイン性を保ちながらも、オンラインショップとしてのわかりやすさを両立しています。

黒木本店 公式ウェブサイト

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引用元;https://www.kurokihonten.co.jp/

宮崎の地理的特徴を活かし、人の手で焼酎造りを続けることを大切にしている黒木本店です。

ホームページを開いたあと、酒蔵のロゴが大きく表示されてからページに自動で遷移する点が印象的です。 また、ホームページ全体がモノクロの素朴なカラーで統一されている点が特徴的です。

飾らない配色からは、酒造の技術一本で勝負したいという黒木本店の想いを感じる事ができます。

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ホームページの構成も「考え方」「造り方」「焼酎(商品紹介)」のシンプルでわかりやすい構成となっており、ユーザーに伝えたいメッセージが集約されています。

西堀酒造

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引用元:https://nishiborisyuzo.com/

西堀酒造は、約150年もの歴史を持つ栃木県の酒蔵です。江戸末期に建てられた酒蔵を現在も使用しており、敷地内の複数の建造物は国登録有形文化財に指定され、酒造見学へ訪れる方も多数いらっしゃいます。

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サイトのトップには、「全国新酒鑑評会金賞」や「日本で唯一のクリアタンク醸造」などの、自社のアピールしたい内容を大きく表示しています。文字のフォントも統一されており、可読性が高く閲覧者に負担をかけません。

また、最新ニュースやSNS情報を大きく掲載しており、若者にも興味を持ってもらえるような内容を強調しています。

西酒造

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引用元:https://www.nishi-shuzo.co.jp/

日本三大砂丘の一つである吹上浜のそばで170年以上酒造りを続けている西酒造です。日本酒・オーガニックワイン・芋焼酎の3つをブランド化し、製造販売を行っています。

ホームページを表示する前に、サイト閲覧者が20歳以上かどうかを確認するページがあり、未成年の方への配慮がなされています。

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下にスクロールすると次々に最新情報と銘柄のコンテンツが出てくる点が特徴的です。 ホームページは全体的にモノクロで配色されており、シンプルかつ洗練されたデザインになっています。

中埜酒造

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引用元:https://www.nakanoshuzou.jp/

中埜酒造は、江戸時代から醸造業が盛んな知多半島で創業した酒造です。伝統的な知多酒の歴史を見れる「酒の文化館」もあり、人気の観光施設となっています。

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ホームページに画像を積極的に取り入れているのと対照的に、背景は白、文字は黒で構成されており、画像が引き立つようになっています。 製品紹介や会社案内等の項目はトップページの最上部に表示され、閲覧者の利便性への配慮もしっかりと感じられます。 コンテンツはスクロールとともに、下から上に浮き上がってくるように表示され、温かみを感じられる工夫が施されています。

上川大雪酒造

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引用元:https://kamikawa-taisetsu.co.jp/

醸造を休止していた三重県の酒造会社を、2016年に北海道に移転し設立された上川大雪酒造。北海道内に酒蔵がなかった土地に酒蔵を構え、地域活性化にこだわった酒造りを行っています。

お猪口に入っているお酒が揺れているメインビジュアルが印象的なホームページです。カラーはモノクロ、フォントは明朝体で統一されており、しっとりとした雰囲気があります。

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下にスクロールすると出てくるコンテンツが動きとともに表示される点は、洗練された印象を与えます。

小牧醸造

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引用元:https://komakijozo.co.jp/

小牧醸造は、明治42(1909)年に鹿児島県の薩摩半島で創業され、多数の水害を受け再建を繰り返してきた酒蔵です。酒造りに使う原料は全て鹿児島産であり、こだわりを持って酒造りをしています。

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トップページが表示される前に、白の背景に小牧醸造のロゴが画面いっぱいに表示されます。下にスクロールするにつれ、商品の紹介文ではなくサイト内のコンテンツへのリンクが浮かび出て、ハンバーガーボタンを開かずとも、分かりやすくコンテンツを閲覧できます。

テキストを最小限まで削った上で画像を中心にデザインされており、スッキリと見やすく利用しやすいホームページに仕上がっています。

コンテンツが魅力的な酒造・酒蔵のWebサイト7選

次に紹介するのは、コンテンツが魅力的な酒蔵・酒造のWebサイトです。

ユーザーの心を掴むためには、酒蔵の歴史や製造に関わる人の想い、他の酒蔵との違いといった個性・ブランドが伝わるコンテンツが必要です。さらに、ユーザーに「面白い!」と思わせる有益なコンテンツを定期的に更新することで、何度でも訪れたくなるWebサイトに近づくことができます。

参考にしたい酒蔵・酒造のWebサイトは、下記7です。

  • Kinoene
  • 水尾
  • 大信州
  • 七賢
  • 新政酒造
  • 奄美大島開運酒造
  • 朝日酒造株式会社

Kinoene

飯沼本家

引用元:https://www.iinumahonke.co.jp/

千葉県印旛郡にある株式会社飯沼本家。様々なアプローチで日本酒を楽しむ場を提供しようと、蔵の敷地を活用した場の運営、イベントの企画なども行っています。

すっきりとまとめられたグローバルナビのおかげで一見すると気づきにくいですが、実はコンテンツの充実度が格段に高い飯沼本家のサイト、Kinoene。特に「私たちについて」というメニューを展開すると、各テーマに細かく分かれた下層コンテンツがずらりと並びます。そのうちの一つ、「大切にしていること」というページでは、動画を用いたり、酒蔵の地図を貼り付けたりと、コンテンツの見せ方に工夫が感じられます。

蔵人紹介 - 飯沼本家

また、写真付きで職人たちを紹介している「蔵人紹介」も注目のコンテンツ。作り手を可視化することで、ユーザーに安心感を与えられます
イベント企画など元より所持しているコンテンツが多いのはもちろんのこと、それらを惜しみなく公開する透明度の高さが好感高いサイトです。

水尾

【水尾】奥信濃の地酒 飯山 醸造元 田中屋酒造店

引用元:https://www.mizuo.co.jp/

長野県、奥信濃・飯山の自然に恵まれた酒蔵で、地酒「水尾」を造る株式会社田中屋酒造店。「水尾」は仕込水に隣村の野沢温泉村 「水尾山」の麓から湧き出る天然水を使用し、地酒らしい個性ある味わいを特徴としています。

水尾のサイトでは、「水尾のこだわり」を「よみもの」として紹介。コラム形式で伝えたいこだわりの一つひとつをじっくりと語っています

水尾のこだわり - 水尾 奥信濃の地酒 飯山 醸造元 田中屋酒造店

また、「よみもの」には「日本酒の本当の話」というコラムも掲載。ユーザーの興味を誘う見出しで、日本酒にまつわる豆知識を様々な切り口から説いています。
「よみもの」は、コア層を惹きつけるのに抜群なコンテンツです。

大信州

天恵の美酒 大信州

引用元:http://www.daishinsyu.com/

長野県松本市に蔵を構える大信州酒造株式会社。雄大な北アルプスを望む「極寒の蔵」から、風土を映し込んだ文化継承としての酒造りを目指しています。

筆で描かれたイラストがメインビジュアルを占める大信州のサイト。斬新なデザインと縦書きのテキストがスクロールを促します

おやっさが残してくれたこと - 大信州ものがたり - 天恵の美酒 大信州

「大信州ものがたり」というコンテンツでは、酒蔵の歴史を紐解く4つのエピソードを掲載。「ものがたり」と銘打つだけに、しっかりと読み応えのあるコンテンツです。テキストの間に挿入された職人たちの写真も見もの。テキスト以上の訴求力で、彼らの眼差しから酒に込める想いがひしひしと伝わります。

七賢

七賢|山梨銘醸株式会社

引用元:https://www.sake-shichiken.co.jp/

山梨県北杜市にある山梨銘醸株式会社。地元・白州の名水を体現する酒「七賢」をはじめ、スパークリングや麹加工品、米麹由来のスキンケア用品など幅広い商品を手掛けています。

トップページにある「白州の水から生まれた7つの物語」というセクションでは、七賢にまつわる魅力やこだわりを紹介。各物語では、主に素材や、七賢を育む風土について語られています。丸く写真を切り抜き、環状線に配置したレイアウトも◎。すっきりとまとまりがありつつ、ユニークなデザインでユーザーの興味をそそります

300年の系譜 - 七賢|山梨銘醸株式会社

また、酒蔵の歴史を振り返る「300年の系譜」では、伝統ある酒蔵ならではの年表式の沿革を掲載しています。年を表す縦軸は雫が流れ落ちるモチーフ。下層ページでも一貫したコンセプトに落とし込んでいます。

新政酒造

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引用元:http://www.aramasa.jp

新政(あらまさ)酒造は1852年の幕末動乱期に創業した秋田県の酒蔵です。「きょうかい酵母」という国家が認定した酵母とともに酒造りを続けています。酒税法上、表示義務のない添加物についても一切使用しないというこだわりぶりからは本当に良い日本酒にかける熱い想いが伺えます。

そんな新政酒造のホームページのトップでは企業ロゴを大きくアピールしています。他の酒蔵のホームページにはない斬新な構成となっています。

Historyからは新政酒造の歴史を読むことができ、読み応え満載のコンテンツとなっています。加えて、Collectionからは商品についての情報を見ることができますが、商品のビジュアルを使用しておらずクリックすることでようやくビジュアルを見ることができます。これにより、商品をひとつひとつじっくり見ることができるような作りになっており工夫が施されていると言えるでしょう。

奄美大島開運酒造

奄美大島開運酒造MV

引用元:https://lento.co.jp/

奄美大島南部、湯湾岳の麓にある宇検村で創業した奄美大島開運酒造。湯湾岳の天然水でつくる黒糖焼酎「れんと」をはじめ、「地域文化を踏まえた食品」の開発に努めています。

奄美大島開運酒造のサイトは、創業の原点や、主力商品である黒糖焼酎についての解説など、複数のコンテンツで酒造のコンテクストを伝えています。なかでも下層コンテンツ「宇検村について」では、宇検村の自然に焦点を当て、大胆なカットの写真と共に紹介。自然の恩恵を受けた酒造りへの誇りが感じられます。

奄美大島開運酒造 下層

全面に配置された深みのあるタッチの写真寒色でまとめた背景は、奄美大島の雄大な自然や神秘的な雰囲気を表し、世界観を見事に演出。商品と地域資源の結びつきを強固にし、唯一無二の価値として可視化する魅力的なサイトです。

朝日酒造株式会社

朝日酒造株式会社

新潟県長岡市にある朝日酒造株式会社。1830年の創業以来、原料の米までこだわり抜いた、品質本位の酒造りに勤しんでいます。

朝日酒造のサイトは、「酒造り動画」や「杜氏の紹介」「『美味しい』をつくる10の手」など、作り手や酒造りの過程に重点を置いたコンテンツが見どころ。「酒造りの工程」というセクションでは、精米から瓶詰めまでの9つの工程を丁寧に解説するほか、YouTubeの動画コンテンツも盛り込み紹介しています。酒造りに対する誠実で真摯な姿勢が伺えます。

朝日酒造株式会社 下層

デザインはシンプルで、情報量が多くてもすっきりと見やすくまとめていますテキストが長くなる説明文などはブログサイトにリンクさせるなど、導線もバッチリ◎
見る人の「知りたい」に応えるユーザーファーストなサイトです。

酒蔵・酒造情報サイトの制作で押さえるべき3つのポイント

ECサイト制作で大切なポイント

ここまで参考にしたい酒蔵・酒造サイトの事例を紹介してきました。

ここからは実際に酒蔵・酒造情報サイトを作る上で、大切にしたいポイントを説明します。押さえるべきポイントは下記3つです。

  • ターゲット設定・分析をしっかり行う
  • ユーザーの利便性・体験を大切に
  • コツコツ運用してファンを作る

ターゲット設定・分析をしっかり行う

Webサイトを作る上で最も重要なのは、そのWebサイトの目的を明確にすることです。「酒蔵・酒造のサイト」とひと言でいっても、それが認知やブランドイメージの構築を目的としたWebサイトなのか、インターネット上で購入してもらうことを目的としたECサイトなのかによって、デザインやコンテンツの構成は大きく変わります。

まずは、自社の魅力をあらためて見直し、ターゲット層を設定。続けて、最も象徴となる利用者の人物モデル(=ペルソナ)を設定することでユーザー視点を明確にすることができます。

「50代男性」「20代〜30代の女性」「国内」「国外」といった幅のあるターゲット設定だけでなく、職業や年齢、家族構成といった細かい情報まで踏み込んで具体化することで、担当者間の認識共有もスムーズになるでしょう。

ユーザーの利便性・体験を大切に

ユーザー視点が重視されている今、酒蔵・酒造のサイトでも顧客体験(=UX /ユーザーエクスペリエンス)に最適化されたデザインが必要とされています。自社にある魅力を「どんなふうに打ち出すか」「それによってどんな体験を提供するか」という考えが大切なのです。

読み込みにストレスがない、情報の導線がわかりやすいといったページとしての使いやすさはもちろんですが、職人のリアルな声を取り入れたり、実際に飲酒する際のイメージが膨らむ写真をたくさん取り入れたりと、ユーザーの「知りたい」に応えるコンテンツ作りを心がけましょう。

コツコツ運用してファンを作る

Webサイトは開設したらゴールではありません。ユーザーの反応を確認しながら、日々の情報発信やコンテンツの改修、定期的なメンテナンスが不可欠です。

最近ではWebサイトのメディア化でファンづくりに成功している例も少なくありません。季節に合わせたブログやコラムなど、酒蔵・酒造の魅力・価値をより強く訴求するためのコンテンツを考えましょう。

まとめ|酒蔵・酒造情報サイトの制作会社選びに迷ったら

今回は、酒蔵・酒造情報サイトの制作時に参考にしたいホームページ事例をご紹介してきました。

インバウンドも増加する中、Web戦略によるプロモーションはますます重要な役割を担っているといえます。ただし、きちんと目的を達成できるWebサイトを作るためには、ユーザーを理解した設計と正しい分析・運用が欠かせません。そのため、酒蔵・酒造サイトの制作を依頼する場合は、Webマーケティングに精通している会社をパートナーに選びましょう。

私たちドコドアは、これまでに多数の酒造・酒蔵を含む1,600社以上のホームページ制作及びマーケティング支援してきました。その経験から得たWebマーケティングの知識やSEO対策のノウハウを活用して、各企業・店舗に合わせた提案をいたします。

見た目が美しいのはもちろん、ユーザーに正しく伝わるデザイン・導線で、自社の魅力を発信しましょう。

酒蔵・酒造のサイトの制作を検討している方は、ぜひ一度ドコドアにご相談ください。

 

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