SEO（Search Engine Optimization）とは、日本語で「検索エンジン最適化」のこと。検索結果で上位に表示されやすいウェブサイトを構築するための一連の施策です。

単に「おしゃれ」「見やすい」といった見た目重視のサイトではなく、Googleなどの検索エンジンに評価され、ユーザーにとっても使いやすい構造を持つことが、SEOにおける成功の鍵となります。

SEO対策を行うことで、検索流入が増加し、結果としてお問い合わせや売上につながる効果が期待できます。

ホームページ制作では、ユーザーに見つけてもらい、訪問してもらうための仕組みづくりが欠かせません。その鍵を握るのが、SEO対策です。

SEOとは、検索エンジンを通じてユーザーにとって価値ある情報を届け、快適に利用できるサイトを構築するための本質的な取り組みであり、長期的なビジネス成長へと繋がります。ここでは、その重要な４つのポイントをご紹介します。

①自然検索流入の最大化

検索エンジンからの自然流入は、安定的かつ長期的な集客チャネルになります。
広告費をかけずに集客できる点で、費用対効果が高いです。

②ターゲットユーザーへの的確なアプローチ

適切なキーワード戦略により、見込み顧客の検索行動とマッチするサイトを構築することで、より効果的な集客が可能です。

③ブランド認知と信頼性の向上

検索上位に表示されることは、ユーザーからの信頼性を高め、ブランドの露出機会を増やします。

④コンバージョン率の向上

SEOで訪れたユーザーは、情報ニーズに合った訪問であるため、成約率の向上が期待できます。

Googleなどの検索エンジンがどのようにサイトを評価しているかを理解することは、SEO対策の出発点です。

検索エンジンの仕組み（クローリングとインデックス）

検索エンジンは、クローラーというプログラムを使ってサイトを巡回（クローリング）し、情報を収集してインデックス（データベース登録）します。
この段階でスムーズに情報が取得できるよう、内部リンクの最適化やサイトマップの設置が求められます。

主な評価要因

検索エンジンは、インデックスされたウェブページを、様々な要素に基づいて評価し、検索結果の順位を決定します。主なランキング要因としては、4つ挙げられます。

それでは、SEOに強いホームページを作るには何から始めると良いでしょう？
4つのステップに分けて流れを説明します。

【ステップ1】キーワード戦略とコンテンツ最適化

・ターゲット設定

誰に向けたサイトかを明確にし、それに合う検索キーワードをリサーチします。

・キーワード設定

ターゲットユーザーが検索する可能性のあるキーワード（メインキーワード、関連キーワード、ロングテールキーワード）を調査し、サイトページのタイトルや見出し、文章の中に適切に入れるようにします。

・高品質コンテンツの制作

ユーザーの検索意図に合致する、高品質で独自性のあるコンテンツが重要視されます。キーワードを適切に含みつつ、ユーザーにとって価値のある情報を提供することが不可欠です。またテキストのほか、画像、動画、図やイラストなどのインフォグラフィックも活用することで、ユーザーエンゲージメントを高めます。

・E-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼性）の実装

Googleが重視する4つの要素に沿って構成すると評価が高くなります。

【ステップ2】テクニカルSEOとサイト構造の最適化

・モバイルフレンドリー対応

スマホユーザーにも見やすいレスポンシブデザインが基本です。
スマートフォンからのアクセスが主流となった現在、モバイルフレンドリーであることはSEOの評価にも直結します。また、読み込み速度やナビゲーションのしやすさなど、使いやすいサイト構造がユーザー満足度を向上させます。

・表示速度の改善

画像圧縮やキャッシュ利用などでサイトの読み込みを高速化します。

・内部リンク戦略

論理的な構造と内部リンクは、検索エンジンにとっての理解度を上げるだけでなく、ユーザーの回遊性を高めることにも繋がります。特にトップページ、カテゴリーページ、個別記事ページ間の導線を整理しましょう。

・パンくずリスト

パンくずリストは、ユーザーがサイト内で現在どの位置にいるかを示すナビゲーションです。論理的な階層構造を示すことで、ユーザーの回遊性を高め、検索エンジンにもサイト構造を正しく伝えることができます。

【ステップ3】被リンクと外部対策

・自然な被リンク獲得

関連性が高く、信頼できるサイトからの被リンクは、ドメイン全体の評価を高めます。プレスリリースの活用、自社ブログでの情報発信、外部メディアへの寄稿などが有効です。

・SNSの活用

ブランド認知を高めるため、Facebook、Instagram、X（旧Twitter）などを活用し、サイト流入を促進します。

【ステップ4】データ分析と改善（PDCA）

ホームページ制作後も、定期的に効果測定を行い、改善を繰り返していくことが重要です。Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツールを活用し、アクセス数、検索順位、表示回数、クリック率などを分析し、課題を発見します。その課題に基づいて、コンテンツの修正、キーワードの見直しなど定期的な改善を行うサイクルを回しましょう。

キーワードの過剰使用

不自然なキーワードの過剰使用はGoogleからの評価を下げる可能性があります。文章の流れを重視しながら自然な形でキーワードを配置します。関連語や言い換え（例：「SEO対策」「検索エンジン最適化」など）も使うことで、読みやすさとSEOの両立が可能です。

低品質コンテンツの量産

とにかくページ数を増やそうとして、表面的な情報や他サイトのコピーに近い内容で構成してしまう場合があります。ユーザーの検索意図に応え、自分の経験・見解・事例を盛り込んだオリジナルコンテンツを心がけましょう。情報の信頼性（E-E-A-T）も意識することが重要です。

大切なのは、「検索エンジンに評価されること」＝「ユーザーにとって価値あるサイトを作ること」という原則を忘れないこと。失敗を避けるには、常に「誰のためのページか？」を意識しながら設計・執筆・改善を繰り返すことが最も効果的です。

ここまで、SEO対策を自分で進めるための基本をご紹介してきましたが、実際には専門的な知識や継続的な運用が必要となる場面も多く、限界を感じる方も少なくありません。そうした場合は、制作会社に依頼するという選択肢も有効です。
ここでは数ある制作会社からSEO対策ができる会社を探すポイントを紹介します。

実績と専門性の確認

SEO対策に関する実績と専門性を確認することが重要です。
以下のような点をチェックしましょう。

納品後の運用支援の有無

納品後も改善提案や運用支援を行ってくれる会社を選ぶことで、中長期的に成果が出やすくなります。
以下のような運用支援を提供しているか確認しましょう。

SEOに強いホームページを作るには、戦略的なキーワード設計、高品質なコンテンツ制作、適切な技術対策、ユーザー視点の設計が必要です。
SEOを考慮した設計段階からの取り組みが、成果の出るホームページ制作への近道となります。
ドコドアでは、新規ホームページ制作からリニューアル、SEO運用までワンストップで対応しています。まずはお気軽にご相談ください。