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宿泊施設のホームページ制作|参考事例10選&費用相場・成功のポイントも解説

宿泊施設のホームページは、ただの情報提供の場ではなく、集客力やブランディングに大きな影響を与える重要なツールです。
旅行や出張の計画などで、多くの人がホームページをチェックし、その第一印象が「予約する・しない」を左右すると言っても過言ではありません。
近年では、魅力的な写真や直感的な操作性、予約導線のわかりやすさはもちろん、施設の世界観やホスピタリティをしっかりと伝える設計が求められています。
今回は、デザイン性・利便性・情報発信力に優れた宿泊施設のホームページを厳選してご紹介します。
制作時に押さえるべきポイントや費用相場についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
宿泊施設のホームページの制作費用の相場
はじめに、宿泊施設のホームページを制作する際の費用相場を確認しておきましょう。
「施設の魅力を伝える」「予約につなげる」という目的は共通していても、依頼先や制作方法によって、制作費用は大きく変動します。
CMSを用いた制作(テンプレート利用) |
約3~10万 |
CMSを用いた制作(カスタマイズ有り) |
約20~30万 |
完全オリジナル制作 | 約20~30万 |
たとえば、WordPressのようなオープンソースのCMS(Content Management System)という、Webサイトの作成・更新を専門知識なしで簡単に行えるツールを導入すれば、構築コストを抑えつつある程度の機能を実現可能です。
一方、CMSを利用する場合、オリジナリティに欠ける可能性があります。
完全オリジナルで制作する場合は、デザインや機能にこだわることができる反面、費用が高額になる傾向があります。
また、依頼先別の一般的な費用目安とその内容は、以下のようになっています。
依頼先 | 制作費用の目安 | 内容 |
フリーランス | 約10~50万円 | テンプレートを活用したシンプルなホームページ
独自性は低いがコストを抑えたい施設向け |
中小規模の制作会社 | 約50~100万円 | オリジナルデザイン、予約、システム連携、スマホ対応、SEO対応など、基本的な機能を網羅 |
大手制作会社 | 約100~300万円以上 | ブランディング設計からマーケティング支援、多言語対応、独自予約システムの開発などのフルパッケージ |
フリーランスは、コストを抑えたい場合や、特定のスキルを持つ個人に依頼したい場合に選ばれます。
制作会社は、チームでの対応やアフターサポートが充実していることが多く、品質や安心感を求める場合に適しています。
制作費を検討する際は、単に見た目のデザインだけでなく、予約システムの有無、スマホ最適化、ページ数、更新のしやすさ、運用体制などもあわせて考えることが重要です。
【参考】
参考にしたい宿泊施設のホームページ10選
さっそく、数ある宿泊施設のホームページの中から、魅力的で参考にしたい10サイトをご紹介します。 〈ホテル部門〉、〈旅館部門〉、〈地域密着型施設部門〉の3つに分けてご紹介するので、ホームページ制作時の目的や施設のタイプに合わせて、ぜひ参考にしてみてください。
〈ホテル部門〉
◯星野リゾート
引用元:星野リゾート公式サイト
星野リゾートは、日本全国および海外に多様なブランド(星のや、界、リゾナーレ、OMO、BEBなど)を展開する宿泊施設グループです。
それぞれのブランドは、ラグジュアリーからカジュアルまで、異なるコンセプトで設計されており、地域の魅力を活かした滞在体験を提供しています。
トップページでは、各ブランドの特徴や施設情報が視覚的に整理されており、ユーザーが目的に応じてスムーズに情報を探すことができる構成となっています。
また、ブランドごとの世界観が伝わるデザインや写真が配置されており、訪問者の興味を引きます。
各ブランドや施設の詳細ページでは、宿泊プラン、周辺観光情報、アクティビティなどが豊富に掲載されており、旅行計画を立てる際の参考になります。
予約ページへの導線も明確で、ユーザーが迷わずに予約手続きへ進める設計です。
「星野リゾート」のホームページは、多様なブランドと施設情報を一元的に管理しつつ、ユーザーが求める情報へ迅速にアクセスできる構造が特徴です。
ブランドごとの個性を活かしたデザインと、ユーザビリティを両立させたサイト構成は、宿泊施設のホームページ制作において参考になるといえます。
◯ザ・リッツ・カールトン東京
引用元:六本木ホテル |ザ・リッツ・カールトン東京 – The Ritz-Carlton
ザ・リッツ・カールトン東京は、東京・六本木のミッドタウンタワー上層階に位置する5つ星ホテルです。
全245室の客室からは、東京の都市景観や富士山を望むことができ、ラグジュアリーな滞在を提供しています。
ミシュラン星付きレストランやスパ、クラブラウンジなど、充実した施設も魅力です。
トップページでは、ホテルの概要や魅力が簡潔に紹介されており、訪問者がホテルの特徴をすぐに把握できます。
予約や客室情報へのリンクが明確で、ユーザーが求める情報へ迅速にアクセスできる設計です。
客室やダイニング、スパなどの各ページでは、高品質な写真と詳細な説明が掲載されており、施設の魅力が伝わります。
特に、レストラン「Héritage by Kei Kobayashi」などの紹介では、料理の写真やシェフの情報が充実しており、訪問者の期待を高めます。
「ザ・リッツ・カールトン東京」のホームページは、ラグジュアリーホテルとしてのブランドイメージを効果的に伝えるデザインと、ユーザーが必要とする情報へのアクセスのしやすさを兼ね備えています。
高品質なビジュアルと明確な情報構造は、宿泊施設のホームページ制作において参考となるポイントです。
◯カンデオホテルズ
引用元:【公式】カンデオホテルズ CANDEO HOTELS|宿泊予約
カンデオホテルズは、日本全国に展開するビジネスホテルチェーンで、「唯一無二の“4つ星ホテル”」をコンセプトに、上質なサービスと快適な滞在を提供しています。
ビジネス利用だけでなく、観光やレジャーにも適した施設設計が特徴です。
トップページでは、ホテルのコンセプトや特徴が明確に伝えられており、訪問者がカンデオホテルズの魅力をすぐに理解できます。
全国の施設一覧や予約ページへのリンクが整理されており、ユーザーの目的に応じたナビゲーションが可能です。
各施設の詳細ページでは、客室情報や館内設備、アクセス情報などが充実しており、訪問者が滞在をイメージしやすい構成となっています。
写真やイラストも効果的に活用し、施設の雰囲気やサービス内容を視覚的に伝えています。
「カンデオホテルズ」のホームページは、ビジネスホテルとしての機能性と、上質なサービスを提供するブランドイメージを両立させたデザインが特徴です。
ユーザーが求める情報へのアクセスのしやすさと、施設の魅力を伝えるビジュアルのバランスが、宿泊施設のホームページ制作において参考となります。
〈旅館部門〉
◯新潟月岡温泉 白玉の湯 華鳳
引用元:新潟月岡温泉 白玉の湯 華鳳 公式HP ~新潟県ホテル温泉旅館~
新潟県新発田市の月岡温泉に位置する「白玉の湯 華鳳」は、田園風景と山々の眺望を楽しめる高級温泉旅館です。
「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で総合1位を受賞した実績があり、心尽くしのおもてなしと、四季折々の自然を感じられる客室や温泉が魅力です。
トップページでは、施設の魅力を伝える美しい写真とともに、客室、料理、温泉、施設紹介などの主要コンテンツへのリンクが整理されており、ユーザーが求める情報にスムーズにアクセスできます。
各ページでは、詳細な情報とともに高品質な画像が掲載されており、施設の雰囲気やサービス内容が伝わります。
また、別邸「越の里」やブライダル情報など、特別なプランへの導線も明確で、幅広いニーズに対応しています。
「白玉の湯 華鳳」のホームページは、視覚的な魅力と情報の整理が両立しており、ユーザーが施設の魅力を直感的に感じ取れる構成となっています。
高級旅館としてのブランドイメージを効果的に伝えるデザインが参考になります。
◯下呂温泉 水明館
岐阜県下呂市の下呂温泉に位置する「水明館」は、昭和7年創業の老舗旅館で、4つの館と多彩な温泉施設を有しています。
日本三名泉の一つである下呂温泉を楽しめるほか、和洋中の多彩な料理や、エステ、プール、茶室など充実した館内施設が魅力です。
トップページでは、施設の全体像が把握できる構成となっており、温泉、客室、料理、館内案内などの主要コンテンツへのリンクが明確に配置されています。
また、多言語対応や360度ビュー、フォトギャラリーなど、訪問者が施設の魅力を多角的に理解できる工夫がされています。
各ページでは、詳細な情報とともに豊富な画像が掲載されており、施設の雰囲気やサービス内容が伝わります。
宿泊プランや日帰りプラン、ウェディング、宴会など、さまざまなニーズに対応した情報が整理されており、ユーザーが目的に応じて情報を取得しやすい構成となっています。
「水明館」のホームページは、老舗旅館としての伝統と、現代的なサービスの多様性を効果的に伝える構成となっています。
多言語対応や視覚的なコンテンツの充実など、訪問者の利便性を高める工夫が参考になります。
◯銀山温泉 古山閣
山形県尾花沢市の銀山温泉に位置する「古山閣」は、大正ロマンの風情を感じさせる木造三階建ての旅館です。
銀山川沿いの美しい景観と、源泉かけ流しの温泉が魅力で、歴史ある建物と温かいおもてなしが訪れる人々を魅了します。
トップページでは、施設の外観や周辺の風景を写した写真が掲載されており、銀山温泉の情緒ある雰囲気が伝わります。
宿泊プランやアクセス情報へのリンクが整理されており、ユーザーが必要な情報にスムーズにアクセスできます。
各ページでは、客室や温泉、料理などの情報が掲載されており、施設の特徴やサービス内容が伝わります。
周辺観光情報やフォトギャラリーなど、訪問者が滞在をイメージしやすいコンテンツも充実しています。
「古山閣」のホームページは、歴史ある建物と銀山温泉の風情を効果的に伝えるデザインとなっています。
シンプルながらも必要な情報が整理されており、訪問者が施設の魅力を感じ取れる構成が参考になります。
〈地域密着型施設部門〉
◯里山十帖
引用元:里山十帖
新潟県南魚沼市に位置する「里山十帖」は、築150年の古民家をリノベーションした宿泊施設で、地域の風土・文化・歴史を体験できる「ローカル・ガストロノミー」を提供しています。
デザイナーズ家具や現代アートが彩る客室と、自然の力強さを感じる食事が魅力です。
トップページでは、施設のコンセプトや魅力が伝わる写真とともに、食事、客室、温泉、施設紹介などの主要コンテンツへのリンクが整理されています。
また、英語ページへのリンクもあり、インバウンド対応も考慮されています。
各ページでは、詳細な情報とともに高品質な画像が掲載されており、施設の雰囲気やサービス内容が伝わります。
「さとやまから始まる十の物語」など、施設のコンセプトや地域との関わりを紹介するコンテンツも充実しており、訪問者が施設の理念を理解しやすい構成となっています。
「里山十帖」のホームページは、施設のコンセプトや地域との関わりを効果的に伝えるデザインとなっています。
ビジュアルとテキストのバランスが良く、訪問者が施設の魅力を直感的に感じ取れる構成が参考になります。
◯湊庵【so-an】
引用元:湊庵【so-an】 | 「稲取の暮らしを旅する」東伊豆の宿
静岡県東伊豆町稲取に位置する「湊庵【so-an】」は、稲取の暮らしを旅することをコンセプトにした宿泊施設です。
地元の食材を活かした料理や、地域の風土を感じられる客室が魅力で、訪れる人々に癒しの時間を提供します。
トップページでは、施設のコンセプトや魅力が伝わる写真とともに、客室、食事、アクセス情報などの主要コンテンツへのリンクが整理されています。
また、予約ページへの導線も明確で、ユーザーがスムーズに予約手続きへ進める設計です。
各ページでは、詳細な情報とともに高品質な画像が掲載されており、施設の雰囲気やサービス内容が伝わります。
地域の魅力を紹介するコンテンツも充実しており、訪問者が稲取の暮らしを感じられる構成となっています。
「湊庵【so-an】」のホームページは、地域の暮らしを体験できる宿泊施設としての魅力を効果的に伝えるデザインとなっています。
ビジュアルと情報のバランスが良く、訪問者が施設の魅力を直感的に感じ取れる構成が参考になります。
◯亀時間
引用元:【公式】 亀時間 ~鎌倉のゲストハウス~ 海まで歩いて3分 …
「亀時間」は、鎌倉市材木座にある築100年の古民家を再生したゲストハウスです。
2011年にオープンし、地域の暮らしや文化を大切にしながら、訪れる人々に「ゆっくりな暮らし」を提供しており、海まで徒歩3分という立地も魅力の一つです。
トップページでは、施設のコンセプトや雰囲気が伝わる写真とともに、宿泊情報、バーレストラン、イベント情報などの主要コンテンツへのリンクが整理されています。
また、英語ページへのリンクもあり、海外からの訪問者にも配慮されています。
各ページでは、客室の詳細情報や料金、予約方法などが明確に記載されており、ユーザーが必要な情報を簡単に取得できます。
地域の魅力を紹介するコンテンツや、イベント情報なども充実しており、訪問者が施設の雰囲気や地域とのつながりを感じられる構成となっています。
「亀時間」のホームページは、施設のコンセプトや地域とのつながりを効果的に伝えるデザインとなっています。
シンプルながらも必要な情報が整理されており、訪問者が施設の魅力を直感的に感じ取れる構成が参考になります。
◯NIPPONIA小菅 源流の村
引用元:NIPPONIA 小菅 源流の村
「NIPPONIA 小菅 源流の村」は、山梨県小菅村にある分散型の古民家ホテルです。
築150年の豪邸を改装した「OHYA棟」と、崖の上に佇む古民家を再生した「崖の家」の2棟があり、地域の風土や文化を体験できる宿泊施設となっています。
地元の食材を活かした料理や、自然との共生を感じられる滞在が魅力です。
トップページでは、施設のコンセプトや魅力が伝わる写真とともに、宿泊情報、食事、アクティビティ、地域の人々の紹介などの主要コンテンツへのリンクが整理されています。
また、多言語対応や予約ページへの導線も明確で、ユーザーがスムーズに情報を取得し、予約手続きへ進める設計です。
各ページでは、客室の詳細情報や料金、予約方法などが明確に記載されており、ユーザーが必要な情報を簡単に取得できます。
地域の魅力を紹介するコンテンツや、地元の人々とのつながりを感じられる情報も充実しており、訪問者が施設の雰囲気や地域とのつながりを感じられる構成となっています。
「NIPPONIA 小菅 源流の村」のホームページは、施設のコンセプトや地域とのつながりを効果的に伝えるデザインとなっています。
ビジュアルと情報のバランスが良く、訪問者が施設の魅力を直感的に感じ取れる構成が参考になります。
宿泊施設のホームページ制作で押さえるべき4つのポイント
宿泊施設のホームページ制作では、単に「きれいに作る」「おしゃれなデザイン」だけでは足りません。
予約率や滞在意欲に直結する“機能性”と“体験価値”をどう設計するかが鍵となります。
以下の4つのポイントは、ホームページ制作時にぜひ押さえておきたい重要な要素です。
1. 魅力が伝わるビジュアルとストーリー性
「泊まりたい」と思ってもらうには、施設の雰囲気や過ごし方を具体的にイメージできることが重要です。
写真・動画の質はもちろん、施設のコンセプトやスタッフの思いを言語化することで、他と差別化された世界観を表現できます。
2. 予約までの導線がわかりやすい
どんなに素敵なサイトでも、予約までの導線が複雑だと離脱率が高まります。
「料金プラン」「空室情報」「予約フォーム」への動線はシンプルかつ目立つ位置に配置しましょう。
カレンダーや料金比較、キャンセルポリシーの明示などもユーザー目線で設計することが大切です。
3. モバイルフレンドリーであること
旅行中や外出先での検索が多い宿泊業界では、スマートフォン対応は必須です。
画面サイズに最適化されたレイアウトや操作性、読み込みスピードに配慮したホームページにしましょう。
4. 多言語対応・SEO対策で集客力UP
インバウンド需要を見込むなら多言語対応は大きな強みになります。
また、自然検索での流入を増やすためにはSEO対策も重要です。
ターゲット層に合わせたキーワード選定やブログなどの更新型コンテンツなどを取り入れてみましょう。
まとめ|宿泊施設のホームページの制作会社選びに迷ったら
今回は、宿泊施設のホームページ制作時に参考にしたいホームページ事例をご紹介してきました。
旅行先を探す多くのユーザーにとって、宿泊施設のホームページは「予約の決め手」となる重要な存在です。
だからこそ、魅力がしっかり伝わるサイトを作ることが、集客力や予約数アップに直結します。
ただし、成果に繋がるホームページをつくるには、見た目のデザインだけでなく「ユーザー目線の導線設計」や「運用後の改善」が欠かせません。
そのため、宿泊施設のホームページ制作はWebマーケティングに精通したパートナー企業を選ぶことが重要です。
私たちドコドアは、これまでに旅館・ホテル・ゲストハウスなどを含め、1,600社以上のホームページ制作を支援してきました。
その中で蓄積したノウハウを活かし、SEO対策・導線設計・コンテンツ設計をトータルでご提案します。
施設の雰囲気や魅力を最大限に伝えながら、「予約したくなる」ホームページを実現してみませんか?
宿泊施設のホームページ制作をご検討中の方は、ぜひ一度ドコドアにご相談ください。
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